◆薬剤耐性(AMR)対策の啓発に『機動戦士ガンダム』を起用 「AMR対策 いきまぁーす!」

【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.315(2017年09月29日)

厚生労働省は、薬剤耐性(AMR; Antimicrobial Resistance)対策の啓発のために、『機動戦士ガンダム』とコラボレーションし、ポスター・リーフレットの作成と、SNSなどを通じた情報発信を行います。
※厚生労働省から国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターに委託

抗生物質・抗菌薬などの抗微生物薬は現代の医療において重要な役割を果たしており、感染症の治癒、患者の予後の改善に大きく寄与してきました。その一方で、抗微生物薬の使用量が増大していくにつれて、その薬剤の効かなくなる微生物が発生するという「薬剤耐性(AMR)」の問題をもたらしてきました。
この問題に対して有効な対策が講じられなければ、2050年には全世界で年間1,000万人が薬剤耐性菌により死亡することが推定されています。

AMR対策には、抗微生物薬を適切な場面に限定して、適切に使用することが求められています。しかし、日本においても、不適切な抗微生物薬の使用が一定数存在すると考えられ、その背景にはウイルスが原因の「かぜ」に抗微生物薬が効くと患者や家族が誤解しているケースや、症状が治まったと患者自らが判断し、医師に処方された抗生物質を最後まで飲みきらないケースなど、患者や家族の抗微生物薬に対する正しい理解が必要とされるケースもあります。こうしたことから、医療従事者だけでなく患者や患者の家族にも、AMRを自分に関係のあることとして捉えてもらい、薬剤耐性菌を出さないためにできることを、積極的に周知していく必要があると考えています。

そこで今回、「機動戦士ガンダム」とコラボレーションし、同作品の本編中の名セリフ「アムロいきまぁーす!」にかけて「AMR対策 いきまぁーす!」をキャッチコピーとし、描き下ろしイラストを使用した啓発ツールを作成しました。
「機動戦士ガンダム」は1979年の放映から今日に至るまで、アニメ・映画・プラモデルなど多岐にわたるコンテンツが展開されており、世代を越えて認知されています。「機動戦士ガンダム」のファンを始め、多くの国民がAMR対策である「抗微生物薬の適正使用」に関心を持つことを期待して企画しました。
ポスターとリーフレットの画像は、9月29日から厚生労働省ホームページと特設サイトでダウンロードできます。また、ポスター(A2、約3,500部)とリーフレット(A4、約21万部)は、順次、全国の自治体・関係団体などに配布する予定です。

<AMRCRC啓発サイト>
http://amr.ncgm.go.jp/medics/2-7.html

<薬剤耐性(AMR)対策について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html