【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.353(2018年07月06日)
WHOによると、コンゴ民主共和国(旧ザイール)北西部の赤道州における、エボラ出血熱の流行状況は、2018年7月4日時点で、29名の死亡例を含む、53例(うち確定例は38例)と報告されています。6月6日以降は新たな確定例は報告されていません。患者と接触した人は潜伏期間が過ぎるまで経過観察されていましたが、6月28日時点で観察対象の人はいなくなりました。この後21日間新たな患者が発生しなければ、流行終息が宣言される見通しです。
6月11日にコンゴ民主共和国に派遣されていた、JICA国際緊急援助隊・感染症対策チームは、6月30日にすべての任務を終えて帰国しました。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国から帰国された方で体調が悪いときには、必ず検疫所に申告するようにしてください。
<エボラ出血熱について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html
<外務省HP>
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006193.html
<JICA HP>
https://www.jica.go.jp/information/jdrt/2018/20180702.html