【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.358(2018年08月10日)
2018年8月1日(現地時間)、国際保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。8月7日までに北キブ州とイトゥリ州において、36名の死亡例を含む、44例の患者(確定17例、疑い27例)が報告されています。8月8日には、同国保健省は、高リスク群に対してワクチン接種を開始したことを発表しました。
同国赤道州でのエボラ出血熱の発生については7月24日に終息宣言が出されていますが、今回の発生との関係については現在のところ、同国保健省より否定されています。
今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国から帰国された方で体調が悪いときには、必ず検疫所に申告するようにしてください。
<エボラ出血熱について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html