【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.363(2018年09月21日)
2018年9月8日、韓国において、MERS患者が確認されました。患者は9月6日まで中東のクウェートに渡航しており、同日から9月7日にかけてドバイを経由して韓国に帰国しています。帰国後は病院の隔離病棟に転送されており、その後の検査でMERS陽性と確認されました。
MERSは2012年9月以降、アラビア半島諸国を中心に発生の報告がある感染症で、2018年8月30日までに、世界で2,246名がMERSと診断されています。韓国では2015年に、輸入症例を発端とする大規模な流行があり、同国内でのMERS患者発生は3年ぶりです。
厚生労働省では、中東に行かれる方に対して、引き続き、注意喚起を行っています。中東から帰国する際、特に、体調が悪い方、現地の病院を受診された方、ラクダとの接触があった方は検疫官に申告するようにしてください。
<中東呼吸器症候群(MERS)について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers.html