麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起についてー茨城県

参照元URL:http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/kiki/yobo/kansen/idwr/press/20190512-mashin.html

発表日:2019年5月27日16時

麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について―茨城県

部局名:保健医療部
課所名:保健医療政策課
担当名:感染症・新型インフルエンザ対策担当
担当者名:河野・渡邊

内線電話番号:3589
直通電話番号:048-830-3557
Email:a3510-17@pref.saitama.lg.jp

 

4月以降、麻しん患者が急増しています。本県における令和元年(平成31年)の麻しん患者数は、現時点で平成30年の麻しん患者数16名を超える21名となっており注意が必要です。また、最近発生した麻しん患者のうち、5月24日及び25日に朝霞保健所管内で発生した麻しん患者2名が、周囲への感染の恐れがある期間に下記の商業施設を利用していたことが分かりました。

本公表は、麻しん患者の感染可能期間内に不特定多数の方との接触機会があったため、広く情報提供するものです。下記の接触機会があり、麻しんを疑う症状が現れた場合には、事前に必ず医療機関へ連絡の上、マスクを着用し、受診していただきますようお願いします。なお、医療機関受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください

【感染可能期間の不特定多数の方との接触機会】

患者 患者が利用した時間帯 利用した商業施設
患者A

患者B

5月20日(月曜日)

12時~14時

14時30分~16時

コクーンシティ コクーン2 3階 フードコート

ボーネルンドあそびのせかい コクーンシティさいたま新都心店(ベビーガーデン)

 

 

※1 上記商業施設を利用して患者さんと接触した可能性のある方などで、麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に連絡の上、速やかに受診してください。
※2 上記商業施設への直接のお問い合わせはお控え願います。
※3 患者の移動は自家用車等であり、公共交通機関等の利用はありません。
※4 医療機関や職場での接触者(受診者等)に関しては、保健所で健康観察を実施しています。

麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下とされています。現時点において当該患者が利用した施設等を利用されても、当該患者を原因とする麻しんウイルスに感染することはありません。

【上記商業施設を利用された皆様へ(注意喚起)】

  • 麻しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要です。
  • 発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。
  • 心配なこと等がありましたら、最寄りの保健所にご連絡ください。

【報道機関の皆様へ】

  • 本情報提供は、感染症の拡大防止のために行うものですので、報道機関各位におかれましては、患者等の個人に係る情報について、プライバシー保護等の観点から、提供資料の範囲内での報道に、格段の御配慮をお願いします。

1 各患者の概要

○患者A(朝霞保健所へ届出):0歳男児
麻しん予防接種歴無し、海外渡航歴無し、麻しん患者との接触歴有
主な症状:発熱、発疹、咳

経過:5月12日 他県で麻しん患者と接触
20日 商業施設利用
21日 発熱症状出現、医療機関Cを受診
23日 発疹、咳出現
24日 医療機関C再診
医療機関Dで麻しん疑いとなり、医療機関Eで麻しん診断
25日 埼玉県衛生研究所による遺伝子検査の結果、麻しんと確定

○患者B(朝霞保健所へ届出):30歳代男性(Aの父親)
麻しん予防接種歴不明、海外渡航歴無し、麻しん患者との接触歴有
主な症状:発熱

経過:5月12日 他県で麻しん患者と接触
20日 商業施設利用
21日 発熱症状出現
22日 出勤
23日 医療機関F受診
24日 出勤
25日 医療機関E受診
埼玉県衛生研究所による遺伝子検査の結果、麻しんと確定

【麻しんについて】

  • 麻しんウイルスによって引き起こされる病気で、空気感染、飛沫感染、接触感染で人から人に感染が伝播します。
  • 感染すると10日から12日の潜伏期間(症状のない期間)を経て、38℃程度の発熱、風邪のような症状(咳や鼻水など)が現れ、2~4日間続きます。口の中に小さな(約1mm)白い発疹ができます。その後、39℃以上の高熱となり、体中に赤い発疹が出現します。
  • 有効な予防方法はワクチン接種です。2回接種による免疫獲得率は97~99%以上と報告されており、発症リスクを最小限に抑えることが期待できます。

【海外に旅行を予定されている方へ】

旅行前の準備

  • 麻しんにかかったことや麻しん含有ワクチン(MRワクチン又は麻しんワクチン)の予防接種歴を母子手帳などで確認しましょう。
  • 予防接種歴や麻しんにかかったかどうかが不明な方は、抗体検査の実施、ワクチン接種の要否などについて、かかりつけ医に御相談下さい。

旅行後について

  • 麻しん(はしか)が流行している地域へ旅行された方は、帰国後2週間程度は健康状態(特に、高熱や全身の発しん、咳、目の充血などの症状)に注意しましょう。

<参考>

1 麻しんの発生状況について

(単位:人)

H25

H26

H27

H28

H29

H30

H31/R1

埼玉県

26

27

2

8

5

16

21*

全国

229

462

35

165

189

282

486**

*令和元年5月25日時点

**令和元年5月15日時点

2 その他参考情報

埼玉県のホームページ「麻しん(はしか)について」

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/kansen/measles.html

厚生労働省ホームページ「麻しんについて」

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/

国立感染症研究所感染症疫学センター「麻しん」

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/518-measles.html