参照元URL : https://kansen.pref.saga.jp/disease/3642.html
疾患別情報
風しんの報告がありました
佐賀県では、第52週に1名(2019年届出累計33名)の報告がありました。全国の第 51週までの患者報告数は 2,294人です。
≪風しんについて≫
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる感染症で、「3日はしか」とも呼ばれています。
風しんウイルスの感染経路は、飛沫感染、接触感染です。感染した人の咳やくしゃみに含まれる唾液(つば)などが、目・鼻・口などから体の中に入ることによって感染します。また、唾液(つば)がついた物を触った手で、目や鼻などを触ることで感染することもあります。
気になる症状があったなら、事前に医療機関へ連絡の上、受診されるようお願いします。
○風しんの症状について
風しんに感染すると2~3週間の潜伏期の後、発疹、発熱、リンパ節の腫れが出現します。風しんの症状は子どもでは比較的軽いのですが、 まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症 が、2,000 人~5,000 人に1人くらいの割合で発生することがあります。
大人がかかると、発熱や発疹の期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされいます。
また、周囲に感染させる可能性のある期間は、発疹出現の前後約1週間とされています。
○感染予防策について
予防接種は効果的な予防策の1つです。風しんの定期の予防接種(第1期:1歳、第2期:小学校入学前)がまだの方は早めに予防接種を受けて いただくとともに、予防接種歴が分からない、風しんにかかったかどうか分からない場合は、抗体検査やワクチン接種を検討してください。
なお、定期の予防接種の対象者以外の方は任意接種となり、自己負担が発生します。
また、風しんは飛沫・接触感染するため、外出後、トイレ後、食事の前などには石鹸で丁寧に手を洗いましょう。
○妊婦や妊娠を希望している方へ
風しんの抗体を持たない又は抗体価の低い妊婦(特に妊娠20週頃まで)が風しんに感染すると、出生児が難聴、白内障、心疾患など様々な先天障害を呈する先天性風しん症候群(CRS)を発症することがあります。
風しんの予防には予防接種が有効ですが、妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、抗体を持たない又は抗体価の低い妊婦は、可能な限り人混みを避けるようにしてください。
妊娠を希望している方は、母子健康手帳などで予防接種歴を確認し、特に予防接種を2回受けていない場合(風しんの罹患歴がある方は除く)は医師にご相談の上、抗体検査や予防接種の検討をしましょう。また、妊婦の周りの方(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族など)は、風しんを発症しないよう予防に努めて下さい。
参考リンク