【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】飯田市内の弁当屋を原因施設としたノロウイルスによる食中毒事件(長野県)

〔作成者〕長野県飯田保健所
〔発生年月日〕2005/1/17
〔概要〕平成17年1月17日から20日にかけて、弁当製造施設で製造された弁当を食べた1324名中200名が下痢、発熱、嘔吐、腹痛等の食中毒症状を呈した。環境保全研究所の検査により複数の患者及び調理者よりノロウイルスを検出、保健所ではこれらの状況を踏まえ、この弁当を原因とする食中毒と断定した。当該施設に対しては5日間の営業停止とした。調理員と残品の煮カツとサラダからノロウイルスが検出された。調理室やトイレの手洗いには手指消毒液が設置されておらず、手洗い器は物品でふさがれていて十分な手洗いができる状況ではなかったことから、ウイルスに感染した調理従事者から食品が汚染されたものと考えられた。
〔原因/端緒〕ノロウイルスGII(弁当屋の弁当)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者1324名 うち発症者200名
〔症状/被害状況〕下痢 発熱 嘔吐 腹痛