〔作成者〕豊橋市保健所
〔発生年月日〕2001/9/21
〔概要〕平成13年10月10日、市内の医療機関より短期間にサルモネラ症と思われる患者を複数診察したとの連絡が入った。発症者は市内全域に及び、共通食や共通の食料品店・飲食店・施設の利用、共通のイベント参加などがなく感染源の特定が困難であった。そこでファージ型の検査をし原因究明を試みたところ、ファージ型1の発症者は小学生93名中学生3名で、学校給食で提供された生菓子が原因の食中毒であることが判明したが、。ファージ型47の36名は原因食品を特定できなかったが散発的集団発生の食中毒と考えられ、その他は散発例と考えられた。3~16日という長い潜伏期間を示し、喫食者は24,000名を超えたにもかかわらず発症者が96名と少なく、ファージ型1と47による2つの食中毒がほぼ同時期に発生した点で特徴のある事例であった。最終的に171名のサルモネラ症患者が確認された。
〔原因/端緒〕サルモネラ・エンテリティディス(学校給食の生菓子)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者24,000名以上 うち発症者171名
〔症状/被害状況〕下痢 発熱