高齢者福祉施設におけるウイルス性胃腸炎の発生
〔作成者〕
埼玉県加須保健所
〔発生年月日〕
2008/2/26
〔概要〕
平成20年2月26日に利用者に下痢症状が現れ、3月5日までに利用者26名、職員8名に下痢、嘔吐を主症状とするウイルス性胃腸炎が発生した。施設からの連絡を受け、嘱託医と連携し、施設内消毒、検便の実施(利用者2名、職員1名ノロウイルス抗原(EIA)陽性)、発症者の個室管理等蔓延防止対策を指導し、3月11日に終息した。併せて再発防止のため、職員への感染症予防教育、施設内感染症対策マニュアルの見直し、リスクマネジメント委員会の設置等感染症予防対策を講じさせた。施設調理員に発症がないこと、またepidemic curveから単一曝露と考えられないことから給食を介しての感染は否定的であった。
〔原因/端緒〕
平成20年3月1日に管内高齢者福祉施設より、「2月26日に利用者2名に下痢症状が現れ、ウイルス性胃腸炎との診断を受けた。その後本日までに14名が発症した。」との連絡が入った。
〔患者/死者/負傷者〕
患者 34名 死者 0名
〔症状/被害状況〕
下痢、嘔吐