【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H19】小学校で発生したノロウイルスによる集団胃腸炎(京都府)

〔作成者〕京都府山城北保健所
〔発生年月日〕2005/10/19
〔概要〕【調査結果と原因追及】(1)検便11件全てからノロウイルス遺伝子を検出。(2)給食喫食していない3年生以外、全学年に一様に欠席者があること、喫食後2日間に欠席者数が極端に多いこと、高いオッズ比から、19日の給食食材による一斉暴露が疑われた。しかし、19日の食材等からはノロウイルス遺伝子は検出されなかった。喫食していない児童の発症や19日夕方すでに発症者が見られることなどから、持ち込まれたノロウイルスが給食を介して一斉暴露へと発展した可能性が推測された。【対応】(1)食中毒、感染症の両面から所内各室が調査、消毒指導、保護者説明会など実施(2)報道対応(3)学校判断で給食停止、休校対応【課題】(1)所内各室の初期段階からの情報共有と役割分担(2)ノロウイルスによる食中毒と断定する基準が不明確(3)「休校」「再開」の判断基準がない(4)保護者説明会への保健所関与の程度
〔原因/端緒〕H17年10月21日午前9時頃、U市教育委員会から「O小学校において、児童577人中101名が腹痛等で欠席している。」との連絡があった。
〔患者/死者/負傷者〕
①児童…有症欠席者 101名
出席者中体調不良者 64名
②職員…欠席者 2名
体調不良者 10名
〔症状/被害状況〕発熱、嘔吐、下痢等体調不良による欠席など

公開日:2008年07月18日

カテゴリー: 感染症