【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H19】市内の複数の大学における麻しん集団感染(東京都)※詳細情報あり

〔作成者〕八王子市保健所
〔発生年月日〕2007/4/16(創価大学の探知日)
〔概要〕創価大学での麻しん集団感染の発生に対して、疫学調査・感染拡大防止指導を行うとともに、大学が実施した緊急予防接種を支援した。あわせて創価大学では全学休校措置がとられ、休校後速やかに終息した。また保健所では、小中学校をはじめとする関係機関及び市民に対し感染拡大防止の普及啓発や予防接種の勧奨を行い、医師会・救急病院等の関係機関の参加を呼びかけて対策会議を開催した。創価大学での発生後、他にも6大学で10名以上の発症があり4校では休校となったが、休校期間が比較的短く休校終了後にも発生が続いた例があった。大学生は発熱していても入学式や単位の取得に関わる授業・試験に出席する者も多く有症時の欠席の徹底が難しいこと、アルバイトなど学外での接触も多いこと、1人暮しの場合に発症者が帰省すると広げてしまうため帰省しないよう注意が必要であるが帰省しないと介護者がいないため入院が必要となる場合があることなど、小児とは異なる課題が認識された。
〔原因/端緒〕麻しん
〔患者/死者/負傷者〕7校で発症者479名(同じ敷地内の大学院・短大・専門学校を含む)
〔症状/被害状況〕発熱、発疹、カタル症状、頭痛、全身倦怠感

公開日:2008年08月15日

カテゴリー: 感染症