輸入時のモニタリング検査において、パラグアイ産生鮮ごまの種子から基準値を超えるイミダクロプリド*1が検出されたことから、本日以降輸入されるパラグアイ産ごまの種子及びその加工品(簡易な加工に限る。)の全輸入届出について、輸入者に対し、自主検査を指導することとしましたのでお知らせいたします。
また、今後輸入されるパラグアイ産ごまの種子及びその加工品(簡易な加工に限る。)の輸入時の検査については、登録検査機関の受託体制が整い次第、検査命令とする予定です。
*1殺虫剤
<参考1>パラグアイ産ごまの種子のイミダクロプリドに係る違反事例
1品名:生鮮ごまの種子
輸入者:兼松 株式会社
輸出者:SHIROSAWA CO. SAIC
届出数量及び重量:1,040バッグ、51,849kg
検査結果:イミダクロプリド 0.05ppm*2検出 (基準値0.01ppm*3)
届出先:大阪検疫所
違反確定日:平成20年11月7日
措置状況:全量保管中
2品名:生鮮ごまの種子
輸入者:伊藤忠商事 株式会社
輸出者:AGROBIOLOGICO S.A.
届出数量及び重量:1,035バッグ、51,977kg
検査結果:イミダクロプリド 0.02ppm検出 (基準値0.01ppm)
届出先:名古屋検疫所
違反確定日:平成20年11月17日
措置状況:全量保管中
*2イミダクロプリドの許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、体重1kg当たり0.057mg/日であることから、体重60kgの人がイミダクロプリドが0.05ppm残留したごまの種子を毎日約68.4kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
*3イミダクロプリドは、ごまの種子には0.01ppmの基準値が適用されますが、例えば、米には0.2ppm、小麦には0.05ppmの基準値が設定されています。
<参考2>パラグアイ産ごまの種子の輸入実績
平成19年1月1日から平成20年11月17日:速報値
届出年次 届出件数 届出重量(トン) 検査件数* 違反件数
平成19年 292 32,644 34 0
平成20年 322 31,631 69 2(イミダクロプリド)
*残留農薬に係る検査