【政府情報】 輸入食品に対する検査命令の実施について(ベネズエラ産カカオ豆及びその加工品)(平成20年12月8日)2008/12/08

平成20年12月 8 日

輸入食品に対する検査命令の実施について
(ベネズエラ産カカオ豆及びその加工品)

本日、以下のとおり輸入者に対して、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令を実施することとしたので、お知らせします。

対象食品等:ベネズエラ産カカオ豆及びその加工品(簡易な加工に限る。)
検査の項目:2,4-D*
経   緯:検疫所におけるモニタリング検査の結果、ベネズエラ産カカオ豆から基準値を超える2,4-Dを検出したことから、検査命令を実施するもの。
*除草剤

<参考1>ベネズエラ産カカオ豆の2,4-Dに係る違反事例
1 
品名:生鮮カカオ豆

輸入者:三井物産 株式会社

輸出者:CACAO OPTIMA C.A.

届出数量及び重量:850バッグ、50,443kg

検査結果:2,4-D 0.06ppm*1検出 (基準値0.01ppm*2)

届出先:横浜検疫所

違反確定日:平成20年1月15日

措置状況:全量保管中


品名:生鮮カカオ豆

輸入者:株式会社 カーギルジャパン

輸出者:AFB CACAO & CAFE, C.A.

届出数量及び重量:417バッグ、25,077kg

検査結果:2,4-D 0.02ppm検出 (基準値0.01ppm)

届出先:神戸検疫所食品監視第二課

違反確定日:平成20年12月5日

措置状況:全量保管中

*1  2,4-Dの許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、体重1kg当たり0.01mg/日であることから、体重60kgの人が2.4-Dが0.06ppm残留したカカオ豆を毎日約10kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。

*2  2,4-Dは、カカオ豆には0.01ppmの基準値が適用されますが、例えば、米には0.1ppm、トマトには0.2ppmの基準値が設定されています。

<参考2>ベネズエラ産カカオ豆の輸入実績
平成19年4月1日から平成20年12月8日:速報値

届出年度:平成19年
届出件数:147
届出重量(トン):4,553
検査件数*:53
違反件数:1(2,4-D)

届出年度:平成20年
届出件数:81
届出重量(トン):2,300
検査件数*:58
違反件数:1(クロルピリホス)1(2,4-D)
*残留農薬に係る検査

詳細については、下記のページをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1208-4.html

(担当)
医薬食品局 食品安全部 監視安全課
輸入食品安全対策室
室長:道野(2495)
担当:西村、吹譯(内線2474・4243)
電話:03-5253-1111
夜間直通:03-3595-2337