【政府情報】 2009年世界保健デーについて(救おう命!危機に強い医療機関を Save lives. Make hospitals safe in emergencies)(平成21年3月19日)2009/3/23

平成21年3月19日

2009年世界保健デーについて

救おう命!危機に強い医療機関を
Save lives. Make hospitals safe in emergencies

2009年のWHO世界保健デーは、危機に強い保健医療機関と保健医療従事者の備えに焦点を当てます。

保健医療施設とその職員は、傷害の治療、疾病の予防、必要とする人々へのケア等において、災害時における重要な生命線です。そして、危機時にも継続の必要な、安全な出産、予防接種、慢性疾患ケア等、日常的な人々のニーズを満たすための、地域におけるプライマリーヘルスケアの礎です。

危機時の健康への影響
近年、災害により、以下のような被害が発生しました。

・ 昨年5月に発生した中国四川省の地震では、1万以上の医療施設が破壊され、何千人もの人々が他の地域に治療を求めることを余儀なくされました。

・ 近年のエチオピアやガザでの紛争は、予防接種のような基礎的な医療サービスの提供を妨害しています。

・ 2004年に発生したインド洋の津波では、インドネシアのアチェ州で61%の保健医療施設が破壊され、その地域の3割以上の助産師が命を落としました。

成功への取組
いくつかの国では、命を守るための対応を改善するため、病院の安全を保つ取組みを進めています。

・ メキシコでは、訓練された評価者が、200の保健医療施設の安全性を診断し、改善の必要な施設を確認しました。

・ バングラデシュでは、竜巻と洪水後の支援のため、保健、教育、農業のための多機能施設が建設され、その施設は2007年に発生した竜巻後、何千人もの命を救いました。

・ 現在、日本、パキスタン、ペルーにおいて、保健医療施設は地震に耐久性のある建物が、建築されています。

・ ソマリアでは、不安定な状況の中、全ての人々の健康を守るため、治療が続けられています。

WHOは、世界保健デーが地球規模の優先保健課題への意識向上のための最も良い機会の一つと考えています。本年、WHOと国際的パートナーは、危機における人々の支援と、危機に耐えうる保健医療の基盤づくりに投資することの重要性を強調します。

また、火災などの施設内の災害時への対応、ケアの継続性の確保を、保健医療施設に呼びかけます。

そして、命を守り、地球規模で健康の改善に取り組むため、世界中のイベントにおいて、安全な施設設計と建築を推奨し、広範囲に及ぶ危機対応のため機運づくりを行います。

世界保健デーに関する更なる詳細な情報は、WHOウェブサイトを御参照ください。http://www.who.int/world-health-day

詳細については、下記のページをご覧下さい。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kokusaigyomu/sekaihoken_day.html

(参照先)
厚生労働省大臣官房国際課