閣議後記者会見概要
(H21.04.28(火)08:46~08:53ぶら下がり)
《閣議等について》
(大臣)
閣議については特別連絡することはございません。今朝、緊急に会見を行ったこと、フェーズ4に上がったことを受けて、新型インフルエンザと認定をしたということは御報告をしました。今日は12時35分から第一回の対策本部を開きます。それまでに、各省に政策の取りまとめをお願いしてきました。また、新型インフルエンザ対策については、お昼過ぎに政府全体で、第一回の会合を開きます。
《質疑》
(記者)
総理から閣議で特別な指示はございましたか。
(大臣)
特別ありません。お昼に会合を開くということで、それまでに各省庁で対策を考えておくようにということです。
(記者)
今日の昼のアメリカからの直行便から、アメリカ、カナダも加えて機内検疫を行うという話を伺っていますが、検疫官の人数的な体制増強というのは具体的にどうでしょうか。
(大臣)
非常に困っているのは、検疫官の数が足りるかどうか非常に懸念をしております。したがって、行動計画では、空港を限定するということで、人員の集中を図ることになっていますが、ただ、そのことも含めてお昼に少し検討をしたいと思っています。やはり専門的な知識と能力が無いと検疫官は務まりませんから、急にパッと増やすわけにも行きません。どういう形で各地に散在している検疫官を集中させるか、例えば、3つの空港に集中するというのはそういう意味があるので、それをやるかどうかも含めて検討をしたいと思います。
(記者)
検疫に伴って、検疫が強制力を発するということで、個人の人権とのバランスというのが問題になると思いますが、大臣のお考えをお願いします。
(大臣)
飛行機の中に入ってやります。サーモグラフィを持って、一人一人問題があれば、それはきちんと対応をしてもらう。これは法律に定められたことなので、国民の皆さん、乗客の皆さんに協力していただいて、まず自分の命を守ってもらわないといけない。それから感染を防いでもらわないといけない。ですから、法律に基づいて、過剰なことが無いように、しかし、やはりある程度の強制力をもってやる必要があると思います。
(記者)
今回の件を受けて、現在の新型インフルエンザ対策の予算は計上されていますけれども、それは増やすというお考えはありますでしょうか。
(大臣)
今のところはタミフルの備蓄を含めて、これまでの補正予算などで、十分な配慮をしていると思います。ですから、今すぐどうするかということは考えていませんが、今後の感染の拡大状況、とにかく新型インフルエンザの特性がまだ完璧に特定されていないので、そういうことを踏まえて、臨機応変に必要な措置を取りたいと思います。
(記者)
メキシコなどからの帰国者への厚生労働省からアプローチをして「どうですか」というような追跡調査を行うというお考えはありますでしょうか。
(大臣)
今朝指示をしまして、潜伏期間などが明確ではありませんけれども、10日前位に遡って、乗客名簿を点検して、追跡をする。そして、健康状態を各保険所、都道府県それぞれおられる自治体に協力を要請して、チェックをする。それで問題が無ければ良いわけですから。そういう万全な対策を取りたいと思います。もちろんこれからメキシコから帰ってくる人は当然空港での検疫を強化するということできちんとフォローすることが出来ると思っています。
詳細については、下記のページをご覧ください。
http://www-bm.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2009/04/k0428.html
(参照先)
厚生労働省広報室