【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.446(2021年9月10日)
2021年8月31日、コートジボワール共和国保健省は、世界保健機関(WHO)に対し、エボラウイルス病疑いとして2021年8月14日に報告していた1例について、
精密検査の結果、PCRでも血清学的にもウイルス感染が確認されなかったため、この患者をエボラウイルス病患者とはみなさないと通知しました。
仏ジャン・メリュー(INSERM)とリヨン・パスツール研究所の両研究所が行った精密検査は、コートジボワールのパスツール研究所が行った検査に続くものです。
今回の新たな検査結果を受けて、WHOはこの患者がエボラウイルスに感染していなかったと考えています。
本件に関連して、この患者は回復したと報告されており、ギニアとコートジボワールで140人以上の接触者がリストアップされましたが、エボラウイルス病の症状を示している接触者はおらず、
エボラウイルスが検出された接触者も出ていません。WHOは現在、コートジボワールおよびその周辺国での活動を、対応モードから準備モードに格下げしています。
より詳しい情報は下記、WHOアフリカ地域事務局のニュースリリース等をご覧ください。
【出典】
・WHOコートジボワール事務局 New test finds no evidence of Ebola virus in Cote d’Ivoire case 2021/08/31
https://www.afro.who.int/news/new-test-finds-no-evidence-ebola-virus-cote-divoire-case
・コートジボワール共和国保健省 プレスリリース、Declaration de non-cas de Maladie a Virus Ebola en Cote d'Ivoire
https://www.gouv.ci/doc/1630442420Declaration-de-non-cas-de-Maladie-a-Virus-Ebola-en-Cote-d-Ivoire.pdf
・コートジボワール共和国政府 Pays a virus ebola : la Cote d'Ivoire sort de la liste
https://www.gouv.ci/_actualite-article.php?recordID=12543