救命救急センターにおけるクロルピクリン中毒患者受入に伴う二次被害について
〔作成者〕
熊本県熊本市保健所
〔発生年月日〕
2008/5/21
〔概要〕
5月21日(水)23時頃、救命救急センターに市外から、農薬を服用した男性が搬送された。服用した農薬が不明なまま処置を行っていたところ、患者が嘔吐し、強い刺激臭が救命救急センター内に充満した後、医療スタッフ、他の受診中患者及び付き添い者計54名が体調異状を訴えた。その後、5月22日(木)0時30分頃、服用した農薬の容器が発見され、クロルピクリンであることが判明した。二次被害者54名の症状は、重症1名、中等症9名、軽症44名で、また、医療スタッフが31名、その他の患者及び付き添い者が23名であった。保健所では、当日の現場確認及びこの事例をうけて、医療機関での対応について市内の全医療機関等へ注意喚起を実施した。
〔原因/端緒〕
医療機関職員より保健所職員へ通報
〔患者/死者/負傷者〕
死者1名(自殺患者)、負傷者54名(二次被害者
〔症状/被害状況〕
二次被害者の症状:流涙、鼻汁、咽頭咽頭の刺激、咳嗽、呼吸苦