2021年10月28日

福祉保健局

ノロウイルス等による感染性胃腸炎にご注意ください！
_{11月から集団感染が増え始める時期です}

例年、11月から5月にかけて、保育所等を中心に腹痛、下痢、おう吐を主な症状とする「感染性胃腸炎」の集団感染が多数報告されています。集団感染が危惧される各施設においては、施設の衛生的管理などに注意し対策を行ってください。また、感染予防として、以下のポイントにご注意願います。

対策のポイント

• こまめな手洗い
• 二枚貝の十分な加熱調理
• 吐物やふん便の適切処理

昨シーズン^【注1】は、都内の保育施設や高齢者施設等から計426件の集団感染事例^【注2】が報告されました（保育所411件、高齢者入所施設4件、その他11件）。
今シーズンは10月24日までに10件の集団感染事例が報告されました（すべて保育所）。
今シーズンにおける都内小児科定点医療機関（264か所）からの第42週（10月18日～10月24日）の患者報告数は、2.69人／定点（週）^【注3】となっています。例年は11月以降患者報告数が増加する傾向があります。

【注1】シーズンとは、当該年の第36週（9月）から、翌年の第35週（8月）までの期間
【注2】都内の保健所に報告があった事例のうち、同一施設で10人以上の患者が発生し、かつ、病原体の検出が確認された事例の件数（食中毒と判断された事例を除く。）。
【注3】第42週に報告があった定点医療機関は259か所

＜都内における感染性胃腸炎の集団感染事例報告件数＞
（令和3年（2021年）第42週まで）

＜感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数推移＞
（定点医療機関からの報告による）

データ出典：東京都感染症発生動向調査（外部サイトへリンク）より

参考：流行警報基準

感染症発生動向調査における定点医療機関から保健所への報告において、定点当たり患者報告数が20人／週を超えた保健所の管内人口の合計が、東京都の人口全体の30％を超えた場合には、広域的に流行が発生・継続しているとして警報を発します。
現時点では、警報基準には達していません。

感染性胃腸炎に関する東京都の主な対策・情報提供

東京都健康安全研究センターによる感染性胃腸炎に関する情報発信

「東京都感染症情報センター」のホームページにおいて感染性胃腸炎の発生状況や発生時の対策についての情報提供を行っています。

• 「Web版感染症発生動向調査」（毎週更新）（外部サイトへリンク）
• 「感染症ひとくち情報」（感染性胃腸炎（ノロウイルス等）にご注意ください）（外部サイトへリンク）

流行シーズン開始時及び警報基準到達時における都民への注意喚起

都内における流行状況が警報基準に達した場合には報道発表を行っています。

東京都のホームページにおける情報提供

施設での、ノロウイルス等による感染性胃腸炎への対策等の情報提供を行っています。

• 「社会福祉施設等における感染症予防チェックリスト」「学校等における感染症予防チェックリスト」
• 「社会福祉施設等におけるノロウイルス対応標準マニュアル」

保健所における地域住民・施設等への助言・指導等の実施

地域において施設等の実態を踏まえた助言や指導等を行っています。

※別紙　 感染性胃腸炎について（PDF：362KB）