◆アフリカ西部および中央部で黄熱の症例数が増加しています

【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.454(2022年1月7日)

2021年、WHOアフリカ地域のカメルーン、チャド、中央アフリカ共和国(Central African Republic:CAR)、コートジボワール、コンゴ民主共和国(Democratic Republic of Congo:DRC)、ガーナ、ニジェール、ナイジェリア、コンゴ共和国の9カ国では、黄熱のリスクが高く黄熱の流行地域で確定例が発生しています。
2021年初頭から12月20日までの間に、黄熱(黄熱)の疑い症例300件、確定例88件が報告されています。
疑い症例のうち、6カ国(ガーナ42人、カメルーン8人、チャド8人、ナイジェリア4人、コンゴ2人、DRC2人)から66人の死亡が報告されており、疑い症例における致死率(CFR)は全体で22%ですが、ガーナ(40%)やカメルーン(21%)など、国によって非常に大きなばらつきがあります。
黄熱病は、感染した蚊が媒介する急性のウイルス性疾患で、都市部や人口密集地など、アカイエカが生息する環境では感染が拡大し、感染が急速に拡大する可能性があります。
感染しても多くは重篤な症状を呈さないが、一部の人は重症化します。感染予防にはワクチン接種が最も重要な手段です。
黄熱の予防接種証明書を携帯していないと入国できない国や、複数の国を渡航する場合に予防接種証明書の提示を求められる国等がありますので、詳細については、こちらをご参照ください。
https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

出典
WHO:Disease outbreak news/Yellow Fever ? West and Central Africa(23 December 2021)
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/yellow-fever---west-and-central-africa
厚生労働省検疫所FORTH:海外感染症発生情報/2021年
https://www.forth.go.jp/topics/20211228_00003.html

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公開日:2022年01月12日

カテゴリー: 感染症