【海外情報】 【海外感染症情報】東欧(タジキスタン)ポリオ (平成22年5月14日)2010/06/02

各国別海外感染症情報

説明 情報源:CDC

地 域:東欧

 国 :タジキスタン

感染症:ポリオ

病原体:ポリオウイルス

内 容:
 タジキスタンでのポリオ大流行は現在も続いています。この大流行は、2002年にポリオ清浄国と公認されて以降、WHOヨーロッパ支部管内において初のポリオ輸入例ということになります。
2010年4月21日時点で、タジキスタン保健省は、ポリオで最もよくある症状である急性弛緩性麻痺症例を120例報告しました。120例中、108例が5歳未満の子供で、そのうち10例の子供が死亡しています。
*タジキスタンのポリオ危険地域
タジキスタンは、アフガニスタンとは南で、ウズベキスタンとは西で、キルギスタンとは北で、中国とは東で接しています。以下の20の中部・南西地域において報告があります。:Beshkent, Bokhtar, Djilikul, Dushanbe City, Faizabad, Gazimal, Gissar, Kabadien, Khodjamaston, Khovaling, Kofarnokhon, Kolkhozobad, Leninsk-Rudaky, Pandj, Sarband, Shajrinau, Shartuz, Tursunzade, Vakhsh, Varzob.
ウズベキスタンも数例の急性弛緩性麻痺症例を報告しています。タジキスタンとの国境付近で発生しています。
 ポリオは患者の糞便に直接接触することで最もよく感染が拡大する病気です。ポリオウイルスは食べ物や水を介しても感染伝播します。5歳以下の子供が罹患しやすいですが、ワクチン接種をしていない者は何歳であっても感染する危険性があります。四肢・呼吸筋・顔面の麻痺や下痢がポリオに見られる症状です。

(情報提供)
関西空港検疫所
FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2010年06月02日

カテゴリー: 感染症