食中毒の発生について~板橋区内の障害福祉施設で提供された食事で発生した食中毒~(2022年3月24日)―東京都

参照元URL : https://www.metro.tokyo.lg.jp//h-crisis.niph.go.jp/wp-content/uploads/2022/03/03.html

報道発表資料

2022年03月24日

福祉保健局

食中毒の発生について
板橋区内の障害福祉施設で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和4年3月14日(月曜日)午前11時頃、板橋区内の障害福祉施設から板橋区保健所に「複数名の入所者がおう吐、下痢、腹痛等の症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

板橋区保健所は、直ちに食中毒と感染症の両面から調査を実施した。

  • 患者は、当該障害福祉施設の入所者17名で、3月13日(日曜日)午前9時00分から同月15日(火曜日)にかけて、おう吐、下痢、発熱等を呈していた。
  • 当該障害福祉施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食及び夕食の三食を提供していた。
  • 患者全員に共通する食事は、当該給食施設が昼食として提供したマッシュ食【注】のみであった。
  • 患者が一同に会する機会はなく、感染症を疑う情報はなかった。
  • 患者17名のふん便から、ノロウイルスを検出した。
  • 患者の症状がノロウイルスによるものと一致し、発症時間に一峰性が見られた。

【注】マッシュ食とは、ミキサー、裏ごし器等を用いてペースト状にした食事

決定

本日、板橋区保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が昼食として提供したマッシュ食を原因とする、ノロウイルスによる食中毒と断定した。

  • 患者17名のふん便からノロウイルスを検出し、患者の症状がノロウイルスによるものと一致していた。
  • 患者の共通食は、当該給食施設が提供した食事のみで、全員が昼食のマッシュ食を喫食していた。
  • 患者の発症時間に一峰性が見られ、施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、3月23日(水曜日)から食事の提供を自粛しており、板橋区は本日から6日間の営業等停止(給食の供給停止)の処分を行った。

発症関係
(3月24日午前9時00分現在)
発症日時 3月13日(日曜日)午前9時00分から
3月15日(火曜日)まで
症状 おう吐、下痢、発熱等
発症場所 当該障害福祉施設内
患者数 患者数 17名
男:8名(11~47歳)、女:9名(11~72歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所17名(男8名、女9名)
原因食品 当該給食施設が昼食として提供したマッシュ食
病因物質 ノロウイルス
原因施設 施設名 ●●●●
業種 集団給食施設(届出)
届出者 ●●●●
理事長 ●●●●
施設所在地 東京都板橋区●●●●
届出者住所 東京都板橋区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

[備考]

主なメニュー 【3月10日(木曜日)の昼食】
カレーライス粥、サラダ、野菜スープ、ヨーグルト、みかん缶
【3月11日(金曜日)の昼食】
煮込み冷麦、卵豆腐、バナナ、ココアムース
【3月12日(土曜日)の昼食】
煮込み冷麦、スープ、ポテトサラダ、ゼリー(リンゴ)、ゼリー(ラフランス)
検査関係
(3月24日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者等ふん便:細菌26検体(26検体陰性)
ノロウイルス26検体
(21検体ノロウイルスG2検出、5検体陰性)
従事者ふん便:細菌21検体(21検体陰性)
ノロウイルス21検体(21検体陰性)
拭き取り検体:細菌11検体(11検体陰性)
ノロウイルス11検体(11検体陰性)
食品(検食):ノロウイルス14検体(14検体陰性)

※「G2」の数字の正しい表記はローマ数字です。

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~3月23日まで 21件 42名 0名
(昨年同期) (24件) (197名) (0名)
本年3月中(23日まで) 5件 5名 0名
(昨年同期) (13件) (38名) (0名)

※参考資料  ノロウイルスについて(PDF:200KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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