【保健所健康危機管理事例H21】
抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」に耐性を示す新型インフルエンザ
(インフルエンザA/H1N1)の孤発例
〔作成者〕
札幌市保健所
〔発生年月日〕
2009/8/20~2009/8/27
〔概要〕
8月22日に市内医療機関において採取した咽頭ぬぐい液について、札幌市衛生研究所で検査を行ったところ、オセルタミビル耐性とされる、NA蛋白質にH275Yアミノ酸置換を生ずる遺伝子変異を有する新型インフルエンザ(A/H1N1)ウィルスを検出した。
このウィルスについて国立感染症研究所において薬剤感受性試験を行ったところ、タミフル耐性と判断された。患者は基礎疾患のない12歳(中1)の女性である。また、インフルエンザの治療にはリレンザを使用しており、タミフルは使用していない。家族を含めた周囲への感染拡大は認められなかった。感染経路は不明である。
〔原因/端緒〕
新型インフルエンザ(インフルエンザA/H1N1)ウィルス
〔患者/死者/負傷者〕
患者1名
〔症状/被害状況〕
咳・発熱