【保健所健康危機管理事例H21】
厚木保健福祉事務所管内の新型インフルエンザ集団発生について
〔作成者〕
神奈川県厚木保健福祉事務所
〔発生年月日〕
2009/6/9~不明
〔概要〕
H21.6.9に東北地方への就学旅行に参加した中学3年生が新型インフルエンザと診断され入院治療開始。初発患者は就学旅行中の6/8夜に発熱(39℃)、咳、咽頭痛、全身倦怠感出現、6/9午前、近医受診し簡易検査A型陽性、同日午後、PCR陽性にて入院となった。集団発生事例として対応、健康観察モニタリングを行った。
6/10保護者説明会を実施。濃厚接触者116名(同中学3年生80名、患者の同居家族25名、教員11名)に予防投薬を行った。
6/12までに同中学校の3年生7名が新型インフルエンザと診断され入院治療となったが重症化することなく軽快。6/12以降は同校生徒、教職員、家族など関係者の新型インフルエンザの発生は無し。
医師会の協力も得た積極的疫学調査から学校周辺地域での感染例はなく、それ以降の感染拡大はなかった。
6/26に予防内服に関するアンケートを実施。指示通り服薬した者は56%、指示どおり服薬しなかった理由としては服薬の必要性を感じない、副作用の不安等の回答があった。
〔原因/端緒〕
2009/6/9~不明
〔患者/死者/負傷者〕
6/12までに同中学校の3年生7名が新型インフルエンザと診断され入院治療。
〔症状/被害状況〕
6/10保護者説明会を実施。濃厚接触者116名に予防投薬。
6/10-6/16中学校区の休業措置。
市内のイベント17件が中止。
重症化例はなし。