【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H21】食中毒(ノロウイルス)(福島県県中保健所)

【保健所健康危機管理事例H21】

食中毒(ノロウイルス)

〔作成者〕
福島県県中保健所

〔発生年月日〕
2010/2/7~2010/2/10

〔概要〕
不適切な衛生管理により、調理従事者が保菌していたノロウイルスが調理室内や食品を汚染したものと推察された。 また、能力オーバーの弁当数を受注したことも本件の一因になったと考えられた。
 なお、今回、検便検査でノロウイルスが検出された2名の調理従事者は、いずれも体調に異常が認められない健康保菌者(不顕性患者)であったことから、ノロウイルス食中毒の防止対策として健康保菌者対策の重要性が改めて痛感された。

〔原因/端緒〕
卓球選手権大会の参加者数名が体調不良を訴えているとの情報を郡山保健所から探知し、弁当製造施設を調査した結果、調理従事者及び複数グループの発症者の便から、ノロウイルス(GⅡ)が検出されたことや、発症者の共通食が2月7日の弁当であることなどから、弁当による食中毒と断定し、営業停止処分を行った。

〔患者/死者/負傷者〕
摂食者数277名中 発症者122名(発症率44.0%)

〔症状/被害状況〕
症状は嘔気、嘔吐、発熱、腹痛、下痢等
卓球選手権大会は東北各地から来ており、患者も福島県以外6県と広域に発生した。

公開日:2010年07月01日

カテゴリー: 食品安全