【保健所健康危機管理事例H21】
黄色ブドウ球菌による食中毒
〔作成者〕
和歌山県和歌山市保健所
〔発生年月日〕
2009/7/28~2009/7/28
〔概要〕
昼食に同じ弁当を食べた4名が嘔吐等の食中毒症状を呈し、救急車で病院に運ばれたと同じ職場の人から保健所に連絡があった。調査を行ったところ、有症者らは昼に弁当を喫食し、午後3時ごろから嘔吐・下痢を呈していることが、また有症者が29名いることがわかった。原因追求のため、有症者の便、吐物、有症者の食べた弁当容器、製造施設のふき取り検査、従業員の検便の細菌検査等を行ったところ、有症者の便、吐物、製造施設、弁当容器、従業員の便から黄色ブドウ球菌検出が検出された。
〔原因/端緒〕
原因物質:黄色ブドウ球菌[エンテロトキシンA、コアグラーゼⅣ型]
〔患者/死者/負傷者〕
患者29名
〔症状/被害状況〕
下痢、腹痛、嘔吐、むかつき、発熱、頭痛