感染症エクスプレス@厚労省】Vol.460(2022年4月1日)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にマダニに咬まれることで感染します。
主な初期症状として、発熱、全身倦怠感、消化器症状が見られ、時に意識障害などの神経障害や出血症状が出現します。
重症化し、死亡することもあります。感染源として、マダニのほか、発症した猫や犬の体液から感染することも知られています。
2022年3月18日、宮崎大学は、宮崎県におけるヒトのSFTS症例について調査したところ、SFTSウイルスに感染していた地域猫の体液(血液)を素手で触れたことにより感染した可能性が高いと考えられる調査結果を報告しました。
SFTSは例年春頃から患者報告が増加します。これからの季節、屋外での活動が活発になってきますが、キャンプやトレッキング、その他草むら藪に入るときなど、
マダニが多く生息する場所では、長袖を着用するなど肌の露出を少なくし。マダニに効く虫除け剤を使用するなどマダニ対策に注意してください。
また、動物にもマダニの駆除・防虫剤を使用し、動物が体調不良の際には、動物病院を受診させることなど伴侶動物の対策にも注意してください。
宮崎大学: 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染源特定について(3月18日報道発表)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20220318_01_press.pdf
厚生労働省:ダニ媒介感染症
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html