【海外情報】 【海外感染症情報】アフリカ(アンゴラ)ポリオ (平成22年7月19日)2010/08/05

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:アフリカ

 国 :アンゴラ

感染症:ポリオ

病原体:ポリオウイルス

内 容:
 7月19日現在、アンゴラ保健省は2010年初頭以降15例のポリオ野生株1型(WPV1)の症例を報告しており、流行の拡大に注意しています。これらの症例は全て首都のルアンダや、以前はポリオ流行のみられなかった州(ビエ、ベンゴ、フアンボ、ルンダノルテ、ルンダスル)において2月以降に検出されています。遺伝子学的に関連のある1例(5月25日に麻痺を発症)が、コンゴ民主共和国(アンゴラとの国境にあるカサイ・オクシデンタル州)でも確認されています。
 同国では2007年以降ポリオウイルス1型(WPV1)の流行が続いており、8例が2007年、2008年と2009年にはそれぞれ29例が報告されています。
 最近国際的にWPV1による感染が拡大していることから、WHOは近隣諸国へのさらなる感染拡大のリスクが高いと考えています。WHOの国際渡航および保健勧告によると、アンゴラへの旅行者とアンゴラからの旅行者は、ワクチン接種をするべきとのことです。
 アンゴラでは4月から6月にかけてポリオワクチン接種キャンペーンを行い、さらに8月初旬と9月にも予定しています。コンゴ民主共和国でも6月に予防接種キャンペーンを行いました。

(情報提供)
関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2010年08月05日

カテゴリー: 感染症