【海外情報】 【海外感染症情報】アフリカ(カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリア)コレラ (平成22年10月8日)2010/11/09

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:アフリカ

 国 :カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリア

感染症:コレラ

病原体:コレラ菌

内 容:
アフリカ中部における現在のコレラの流行は、数ヶ月前に始まりました。10月3日現在、4カ国(カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリア)から40,468症例、うち1,879例の死亡が報告されています。衛生状態の悪さや人の移動に加え、洪水をもたらす雨季といった季節性要因が、今回の異常に高いコレラ発生率の原因ですが、コレラが風土病となっているこれらの地域は、定期的に小規模な流行に見舞われています。
カメルーン:5月6日から10月3日までで6州(中央州、極北州、リトラル州、北部州、西部州、南西州)から515例の死亡を含む7,869例の報告があります(死亡率6.5%)。大部分(97%)は極北州からの報告です。
チャド:7月13日から10月3日までで6州の12保健地区から111例の死亡を含む2,508例の報告があります(死亡率4.4%)。
ニジェール:7月3日から10月1日まででディファ、マラディ、タウア、ザンディールの4州から62例の死亡を含む976例の報告があります(死亡率6.4%)。
ナイジェリア:1月4日から10月3日までで連邦首都地区を含めた15州の144地方行政区から1,191例の死亡を含む29,115例の報告があります(死亡率4.1%)。流行はいまだなお継続しており、新たな地域への拡大も認められます。大洪水とそれに伴う大量の国内難民が生じており、事態をいっそう悪化させています。

(情報提供)
関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2010年11月09日

カテゴリー: 感染症