【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.477(2022年12月3日)
◆梅毒の感染が拡大しています
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主に、性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。
口腔性交や肛門性交などでも感染します。日本では1948年から梅毒の発生について報告の制度*がありますが、報告数は、年間約11,000例が報告された1967年以降、減少していました。ところが2011年頃から報告数は再び増加傾向となりました。
2019年から2020年に一旦減少したものの、2021年は、7,978例(第1~52週2022年10月8日時点集計値(暫定値))、2022年は、10,743例(第1~44週2022年11月9日時点集計値)と、年々増加傾向にあり、注意が必要です。
*1999年に制度の変更がありました。
厚生労働省では、自治体が行う普及啓発の取り組みに対する補助や、リーフレットの作成・配布などをこれまでも行ってきているところですが、梅毒を含む性感染症については正しい知識を持っていただくことが必要であり、
早期発見・治療に繋げていくことが重要だと考えています。令和4年度のポスター・リーフレットは、「梅毒」が性感染症の一つであること、見た人が梅毒の予防や検査に関心を持つためのきっかけを作っていただきたいという思いを込めて作成しました。
勤務先やご自身のクリニック等で掲載いただけると幸いです。
※ ポスターやリーフレットは、ご自由にダウンロードしてお使いください。
(性感染症の予防啓発の目的以外の無断使用(改変も含む)を禁じます。)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html