【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.478(2022年12月16日)
◆世界各地でサル痘患者が確認されています(続報)
世界各地で感染が確認されているヒトのサル痘については、令和4年12月13日の世界保健機関(WHO)の発表時点で、世界110の国・地域で、82,000以上の確定例が報告されています。
WHOは、12月5日から12月11日の間の新規症例数が、前週と比較して世界的に45.6%減少していること、直近4週間の新規症例の報告については、93.5%がアメリカ地域における症例であることを報告しています。
今回の流行における症状としては、性器及び肛門周辺の皮膚病変、鼠径リンパ節腫脹、発熱が多くみられたことなど、過去の報告との違いが指摘されており、精液を介した感染の可能性や、発症前のサル痘患者から感染した可能性が示唆されることも報告されています。
10月20日に開催された3回目のIHR緊急委員会では、現在のサル痘の流行は引き続き公衆衛生上の緊急事態に該当するとされました。
また、WHOは、11月28日に、サル痘の疾患名について、これまでの「Monkeypox」に代えて「mpox」という名称の使用を推奨し、今後1年をかけて名称を移行していくと発表しました。
国内では、令和4年12月14日時点で7例のサル痘患者の発生が確認されていますが、10月6日以降患者の発生は確認はされていません。
・厚生労働省 事務連絡「 「サル痘に関する情報提供及び協力依頼について」(令和4年5月20日付:令和4年10月6日最終改正)
( https://www.mhlw.go.jp/content/000998552.pdf)
・サル痘届出基準
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html
・国立感染症研究所ファクトシート:サル痘
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox -intro.html
・国立感染症研究所:複数国で報告されているサル痘について(第4報)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/monkeypox-m/2596-cepr/11547-monkeypox-ra-1104.html
・国立国際医療研究センター国際感染症センター(DCC)ファクトシート:サル痘
http://dcc-irs.ncgm.go.jp/material/factsheet/
・国立感染症研究所・国立国際医療研究センター国際感染症センター:サル痘患者とサル痘疑い例への感染予防策
https://www.niid.go.jp/niid/ja/monkeypox-m/2596-cepr/11196-monkeypox-01.html
・検疫所(FORTH)海外感染症情報
http://www.forth.go.jp/topics/fragment5.html
・厚生科学審議会感染症部会資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_127717.html
・国立国際医療研究センター国際感染症センター:サル痘診療指針
https://dcc-irs.ncgm.go.jp/material/manual/monkeypox.html
・WHO Monkeypox outbreak 2022
https://www.who.int/emergencies/situations/monkeypox-oubreak-2022
・CDC Monkeypox
https://www.cdc.gov/poxvirus/monkeypox/index.html