2023年02月07日
福祉保健局
食中毒の発生について
調布市内の飲食店での食事による食中毒
探知
令和5年1月30日(月曜日)午後2時18分、患者から多摩府中保健所に「1月28日(土曜日)午後6時30分から調布市内の飲食店を利用したところ、1月30日(月曜日)に複数名が吐き気、下痢、おう吐を呈している。」旨、連絡があった。
調査結果
多摩府中保健所は、直ちに食中毒の調査を開始した。
・患者は、1月28日(土曜日)又は同月29日(日曜日)に当該飲食店を利用した29グループの計63名で、1月29日(日曜日)午前3時00分から同月31日(火曜日)午後10時00分にかけて、おう吐、下痢、発熱等の症状を呈していた。
・患者全員に共通する食事は、当該飲食店での食事のみであった。
・当該飲食店内での感染症を疑う情報はなかった。
・患者38名及び従事者3名のふん便、拭き取り1検体並びに検食1検体から、ノロウイルスを検出した。
・患者の症状がノロウイルスによるものと一致し、当該飲食店での食事を起点とした発症時間に一峰性が見られた。
決定
多摩府中保健所は、本日、以下の理由により、本件を当該飲食店が1月28日(土曜日)及び1月29日(日曜日)に調理、提供した食事を原因とする、ノロウイルスによる食中毒と断定した。
・患者の共通食は、当該飲食店が調理、提供した食事のほかにはなかった。
・複数の患者及び従事者のふん便、拭き取り検体並びに検食からノロウイルスを検出した。
・患者の症状及び潜伏期間がノロウイルスによるものと一致し、当該飲食店での食事を起点とした発症時間に一峰性が見られた。また、当該飲食店内での感染症を疑う情報がないことを確認した。
・患者を診察した医師から食中毒の届出があった。
措置
当該飲食店は、令和5年1月31日(火曜日)から営業を自粛しており、都は本日から3日間の営業停止の処分を行った。
発症関係 (2月7日午前9時00分現在) |
発症日時 | 1月29日(日曜日)午前3時00分から 1月31日(火曜日)午後10時00分まで |
---|---|---|
症状 | おう吐、下痢、発熱等 | |
発症場所 | 自宅等 | |
患者数 | 患者数63名 男:28名(11~85歳)、女:35名(8~86歳) |
|
入院患者数 | 0名 | |
診療医療機関数・受診者数 | 17か所25名(男11名、女14名) | |
原因食品 | 1月28日(土曜日)及び1月29日(日曜日)に当該飲食店が調理、提供した食事 | |
病因物質 | ノロウイルス | |
原因施設 | 屋号 | ●●●● |
業種 | 飲食店営業 | |
営業者 | ●●●● | |
代表取締役 | ●●●● | |
営業所所在地 | 東京都調布市●●●● | |
営業者住所 | 東京都小平市●●●● | |
法人番号 | ●●●● | |
連絡先電話番号 | ●●●● |
備考
主なメニュー | 【1月28日(土曜日)及び29日(日曜日)の食事】 前菜(鯵のなめろう、鶏の和え物、サーモンのマリネ、小エビのマリネ、まぐろのネギトロ、たこわさび)、黒米パン、エビの蒸し物、カリフラワーとりんごのポタージュビーツ添え、寿司、ふろ吹き大根の温製サラダ、鯛のムニエル、そば、ハンバーグ、ステーキ、プリン、フルーツ、アイスクリーム、飲み物 等 |
---|---|
検査関係 (2月7日午前9時00分現在) |
検査実施機関:東京都健康安全研究センター 患者等ふん便:細菌60検体(19検体陰性、41検体検査中) ノロウイルス60検体(38検体ノロウイルスG2検出、4検体陰性、18検体検査中) 従事者ふん便:細菌19検体(16検体陰性、3検体検査中) ノロウイルス19検体(3検体ノロウイルスG2検出、15検体陰性、1検体検査中) 拭き取り検体:細菌15検体(15検体陰性) ノロウイルス18検体(1検体ノロウイルスG2検出、17検体陰性) 食品(検食):細菌16検体(16検体陰性) ノロウイルス16検体(1検体ノロウイルスG2検出、15検体陰性) 食品(参考品):細菌1検体(1検体陰性) ノロウイルス1検体(1検体陰性) |
※「G2」の数字の正しい表記はローマ数字です。
(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)
発生件数 | 患者数 | 死亡者数 | |
---|---|---|---|
本年1月1日~2月6日まで | 6件 | 10名 | 0名 |
(昨年同期) | (10件) | (17名) | (0名) |
本年2月中(6日まで) | 0件 | 0名 | 0名 |
(昨年同期) | (2件) | (3名) | (0名) |
問い合わせ先 福祉保健局健康安全部食品監視課 電話 03-5320-4405 |