【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.482(2023年2月24日)
世界各地で感染が確認されているヒトのサル痘については、令和5年2月20日の世界保健機関(WHO)の発表時点で、世界110の国・地域で、85,900以上の症例が報告されています。
WHOは、2月6日から2月12日までの1週間に世界で報告された症例が280例であり、前週から増加したことを報告しています。
国内では、令和5年2月21日時点で22例のサル痘患者等の発生が確認されており、このうち14例は2023年以降に発生が確認されています。
また、WHOは、2022年11月28日に、サル痘の疾患名について、これまでの「Monkeypox」に代えて「mpox」という名称の使用を推奨し、今後1年をかけて名称を移行していくと発表しました。
これをふまえ、2023年2月17日の厚生科学審議会感染症部会において、サル痘の新名称について議論が行われました。
部会での専門家の意見をふまえ、今後、パブリックコメント・政令改正など必要な手続きを行っていく予定としています。
また、WHO は2023年2月9日に、4回目の国際保健規則緊急委員会を開催し、委員会はWHO事務局長に対して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」について「継続」の見解を勧告しました。
・厚生労働省 事務連絡「サル痘に関する情報提供及び協力依頼について」(令和4年5月20日付:令和5年2月14日最終改正)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31106.html
・サル痘届出基準
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html
・国立感染症研究所ファクトシート:サル痘
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox -intro.html
・国立感染症研究所:複数国で報告されているサル痘について(第4報)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/monkeypox-m/2596-cepr/11547-monkeypox-ra-1104.html
・国立国際医療研究センター国際感染症センター(DCC)ファクトシート:サル痘
http://dcc-irs.ncgm.go.jp/material/factsheet/
・国立感染症研究所・国立国際医療研究センター国際感染症センター:サル痘患者とサル痘疑い例への感染予防策
https://www.niid.go.jp/niid/ja/monkeypox-m/2596-cepr/11196-monkeypox-01.html
・検疫所(FORTH)海外感染症情報
http://www.forth.go.jp/topics/fragment5.html
・厚生科学審議会感染症部会資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_127717.html
・国立国際医療研究センター国際感染症センター:サル痘診療指針
https://dcc-irs.ncgm.go.jp/material/manual/monkeypox.html
・WHO 2022 Mpox (Monkeypox) outbreak : Global Trends
https://worldhealthorg.shinyapps.io/mpx_global/