【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.484(2023年3月24日)
2023年2月13日、赤道ギニア共和国保健省及びWHOアフリカ地域事務所は、同国北東部のKie-Ntem県で、同国初のマールブルグ病患者の確定例を報告したと発表しました。
ガボンのフランスヴィル国際医薬研究センター(CIRMF)及びセネガルのパスツール研究所(IP)に送付された検体のうち、IPで検査された8検体中1検体について、マールブルグウイルス陽性が確認されたことを受けたものです。
マールブルグ病は、これまでケニヤ、コンゴ民主共和国、アンゴラ、ウガンダ等で発生があり、直近では、2022年にガーナで発生しました。
2月12日の時点で、カメルーン及びガボンと国境を接するKie-Ntem県で、9例の疑い死亡例、16例の疑い例が確認されており、同国政府による追跡調査、WHOによる専門家の派遣、物資の支援等が行われています。
厚生労働省は、2月14日に、自治体、日本医師会、各検疫所、国土交通省に対し、事務連絡を発出し注意喚起の協力を依頼しました。
また、厚生労働省検疫所は、海外から日本へ帰国・入国される方に対し、ポスターやリーフレット等で注意喚起を行っています。
【新しい情報】3月22日、WHOは、2月25日のWHOによる発表以来、確定例は8例増え、計9例(うち、7例死亡)、可能性例は20例(全例死亡)となったことを発表(3月21日時点)。
新たな8例は、Kie-Ntem県、Litoral県、Centre Sur県からの発生であり、国内150kmの範囲に広がっている。
より詳しい情報は以下のリンクをご覧ください。厚生労働省では本事案について引き続き情報収集を実施し、必要に応じて情報提供を行ってまいります。
・赤道ギニア共和国保健省ヘルスアラート(スペイン語)
COMUNICADO DE ACTUALIZACION ALERTA SANITARIA DEL DIA ~ 8 DE FEBREO DE 2023~
( https://www.guineasalud.org/archivos/Ordenes/ALERTA.pdf)
・赤道ギニア共和国保健省のホームページ内、新着情報のページ
https://guineasalud.org/actualidad/
・赤道ギニア共和国保健省Twitter
https://twitter.com/GuineaSalud/status/1630330789278695424
・世界保健機関(WHO)Africa, Equatorial Guinea confirms first-ever Marburg virus disease outbreak(2023/02/13)
https://www.afro.who.int/countries/equatorial-guinea/news/equatorial-guinea-confirms-first-ever-marburg-virus-disease-outbreak?country=28&name=Equatorial%20Guinea
・世界保健機関(WHO)Disease Outbreak News, Marburg virus disease - Equatorial Guinea (2023/03/22)
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2023-DON449
・世界保健機関(WHO). Marburg virus disease, Fact sheets, 7 August 2021
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/marburg-virus-disease
・厚生労働省検疫所FORTH マールブルグ病 - 赤道ギニア共和国(2023/2/28)
https://www.forth.go.jp/topics/2023/20230228_00003.html
・厚生労働省検疫所FORTH 赤道ギニア共和国でマールブルグ病が発生しています
https://www.forth.go.jp/content/000069096.pdf
・国立感染症研究所 マールブルグ病とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/343-marburg.html