【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.487(2023年5月12日)
◆新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ(5類になると何が変わるの?)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は法律上の位置付けが「新型インフルエンザ等感染症」から5類感染症に変わりました。
・ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に係る新型インフルエンザ等感染症から5類感染症への移行について
新型コロナウイルス感染症については、今後は、法律に基づき行政が様々な要請・関与をしていく仕組みでしたが、国民の皆様の主体的な選択を尊重し、個人や事業者の判断が基本になり、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図ることになります。
・ 厚生労働省ホームページ 新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について
【感染対策はどう変わる?】
感染対策についても、政府の対処方針や業種別ガイドラインはなくなり、個人、事業者で判断していただくことになりました。マスクの着用は先行して3/13から個人の判断となっていますが、厚生労働省の情報も参考に、それぞれの状況も踏まえて、対応をお願いします。
・ 新型コロナウイルス感染症対策
【感染者数等の把握はどう変わる?】
これまでは毎日新規感染者数を公表していましたが、5類感染症では法に基づく患者ごとの届出がなくなるため、週ごとに特定の医療機関による新規感染者数の報告が基本になります。
感染者数等の把握方法は変わりますが、週ごとの報告に加えて、抗体の保有状況の調査、ゲノムサーベイランス、下水サーベイランス研究等を含めて、重層的なサーベイランス体制を構築し、流行状況を把握していきます。
・ COVID-19に関する今後の患者の発生動向等の把握に向けた全体像(概要)
【感染した場合どうすればいい?】
これまで法律に基づく行政による患者の入院措置・勧告や外出自粛などを要請していましたが、政府として一律に外出自粛を求めることはなくなり、個人の判断となります。厚生労働省の示す診療の考え方も参考にしてください。
・ 感染症法上の位置づけ変更後の療養に関するQ&A①
・ 国民の皆さまへのリーフレット
・ 医療機関へのリーフレット
【どのような医療機関に行けばいい?】
5類感染症では幅広い医療機関による受診が可能になるよう自治体と連携して対応を進めています。受診可能な医療機関は自治体のHP等でご確認ください。
・ 新型コロナウイルスに関する都道府県の相談窓口等の情報
【医療費はどう変わる?】
年齢等に応じて、1割から3割は自己負担いただくことが基本となりますが、一定期間、COVID-19の治療薬(レムデシビル、モルヌピラビル、ニルマトレルビル・リトナビル、エンシトレルビル等)や入院医療費の一部は公費支援が継続されます。
COVID-19の感染症法上の位置づけが変わっても、そのウイルスの特徴が変わるものではありません。引き続き、厚生労働省では個人や事業者の判断に資するような情報を発信してまいります。詳しくは添付資料や厚生労働省ホームページをご覧ください。
・ 厚生労働省 コロナ特設ページ
・ 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う医療提供体制及び公費支援の見直し等について