◆RSウイルス感染症、ヘルパンギーナの報告数が増加しています(2023年6月15日)

【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.489(2023年6月15日)

【RSウイルス感染症】
  RSウイルス感染症の定点当たり報告数は4週連続で増加しており、全国での定点あたりの報告数は2.12と、この時期としては2020年以前の同時期と比べ、大きく上回っており、2021年とほぼ同等です。
  RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
  例年秋~初冬にかけて流行のピークがみられ、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児が1度は感染するとされています。
  症状は軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々ですが、初めて感染発症した場合や重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児は重くなりやすいといわれており、
  重症化した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあり、特に注意が必要です。

【ヘルパンギーナ】
  ヘルパンギーナの定点当たり報告数は4週連続で増加し、全国での定点あたりの報告数は1.87と、過去10年を上回るレベルで増加傾向です。
  ヘルパンギーナは、主にコクサッキーウイルスAによる感染症で、初夏から秋にかけて流行し、主に乳幼児が罹患します。
  熱と口腔粘膜に水疱性の発疹があらわれることを特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。
  小児では発熱時に熱性けいれんを伴うこともあります。また、特に乳児では経口摂取が不良となった結果、脱水症に陥ることがあり、
  まれですが髄膜炎や心筋炎などを起こして重症化することもあります。
  今後も引き続き、発生動向を注視し、情報発信を行っていきます。

出典:

サイト内リンク 厚生労働省 RSウイルス感染症

  

厚生労働省 ヘルパンギーナについて

  

国立感染症研究所 「ヘルパンギーナとは」(2014年7月23日改訂)

  

感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR)速報データ 2023年第22週 (2023年6月7日時点)

  

感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR) 直近の新型コロナウイルス感染症およびRSウイルス感染症の状況

  

感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR) 手足口病・ヘルパンギーナ

ページの先頭へ戻る

公開日:2023年06月16日

カテゴリー: 感染症