【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.502(2023年12月8日)
今般、中国において小児の呼吸器感染症が増加していることが報告されています。
原因としては、季節性インフルエンザウイルス、肺炎マイコプラズマ、RSウイルス、アデノウイルス等が報告されており、未知又は新たな病原体の発生を疑う情報はありません。
医療機関においては、特に最近一か月以内に中国渡航歴のある方で発熱や呼吸器症状を有する方の診察において、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のほか、直近では日本国内で流行していないマイコプラズマ肺炎やRSウイルス感染症等も念頭に置いて診察にあたるようお願いします。
また、中国渡航歴のある原因が明らかではない肺炎症例を認めた場合などにおいては、適宜保健所にご相談ください。
また、最近一か月以内に中国に渡航された方は、発熱や呼吸器症状等の症状で医療機関を受診する際、ご自身の渡航歴を医療従事者へ伝えるようお願いします。