食中毒の発生について~グループホームで調理した食事による食中毒~(2024年1月16日)―東京都

参照元URL:https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/01/17/13.html

報道発表資料

2024年01月16日

保健医療局

食中毒の発生について
グループホームで調理した食事による食中毒

探知

1月9日(火曜日)午前9時30分頃、東村山市内のグループホームから「1月8日(月曜日)午後1時30分から同日午後8時00分頃にかけて、入所者14名がおう吐、下痢の症状を呈している。」旨、多摩小平保健所に連絡があった。

調査結果

多摩小平保健所は、探知後直ちに食中毒と感染症の両面から調査を開始した。

・患者はグループホームの入所者14名で、1月8日(月曜日)午後1時30分から同月9日(火曜日)午前9時00分にかけて、おう吐、下痢等の症状を呈していた。

・入所者のフロアは1階と2階に分かれており、各階に調理場がある。食事は各階の調理場でそれぞれ職員と入所者が一緒に調理しているが、朝食の一部と昼食の一部は1階又は2階で両フロア分を調理することがある。

・患者は共通して当該グループホームで調理した朝食及び昼食を喫食しており、フロアに偏りなく発生していた。

・患者12名のふん便及び朝食と昼食の調理に従事していた職員1名のふん便からノロウイルスを検出した。

・施設内でおう吐などの感染症発生を疑う情報はなかった。

決定

本日、多摩小平保健所は、以下の理由により、本件について当該グループホームで調理した朝食又は昼食を原因とするノロウイルスによる食中毒と断定した。

・患者は共通して当該グループホームで調理した朝食及び昼食を喫食していた。

・複数の患者及び調理に従事していた職員1名のふん便からノロウイルスを検出した。

・患者はフロアに偏りなく発生しており、発症時間に一峰性が見られ、症状はノロウイルスによるものと一致していた。

・施設内で感染症発生を疑う情報はなかった。

・患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

多摩小平保健所は、当該グループホームに対し、再発防止について厳重に注意指導した。

発症関係
(1月16日午前9時00分現在)
発症日時 1月8日(月曜日)午後1時30分から
1月9日(火曜日)午前9時00分まで
症状 おう吐、下痢等
※患者の症状は回復傾向にある。
発症場所 当該グループホーム
患者数 患者数14名
男:3名(91~97歳)、女:11名(78~94歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 2か所2名(男0名、女2名)
原因食品 当該グループホームで調理した朝食又は昼食
病因物質 ノロウイルス

備考

喫食食品 1月6日(土曜日)
朝食:炊き込みご飯、サバの味噌煮、白和え、ゆでブロッコリー、味噌汁
昼食:赤魚のみりん漬け、豚肉なると煮(わかめ、豚こま、にんじん)、しらす・大豆・いりごま味噌あえ、ごはん、お吸い物
1月7日(日曜日)
朝食:クロワッサン、生ハム・サラダ、カジキの竜田揚げ等
昼食:けんちんうどん、コロッケ、七草がゆ等
検査関係
(1月16日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター

患者等ふん便:細菌14検体(12検体陰性、2検体検査中)
ノロウイルス14検体(12検体ノロウイルスG2検出、2検体陰性)
従事者ふん便:細菌2検体(2検体陰性)
ノロウイルス2検体(1検体ノロウイルスG2検出、1検体陰性)
拭き取り:細菌2検体(2検体陰性)
ノロウイルス8検体(8検体陰性)

※「ノロウイルスG2検出」の数字の正しい表記はローマ数字です。

参考

食中毒発生状況(ただし本日公表の事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~1月15日まで 1件 67名 0名
(昨年同期) (3件) (7名) (0名)
本年1月中(15日まで) 1件 67名 0名
(昨年同期) (3件) (7名) (0名)

※別紙  ノロウイルスについて(PDF:154KB)

問い合わせ先
保健医療局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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