【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.509 (2024年3月29日)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にウイルスを保有するマダニの刺咬により感染し、感染した犬や猫の体液への直接接触による感染も報告されています。
また、海外においては、ヒトからヒトへの感染事例が複数報告されています。
国内では、2013年に初めて患者が報告されて以降、ヒトからヒトへの感染は確認されていませんでしたが、今般、本邦で初めてとなるSFTSウイルスのヒト-ヒト感染(患者から医療従事者への感染)事例が確認されました。
SFTS患者の診療における個人防護具(PPE)の使用については、ヒトからヒトへの感染を予防するために、厚生労働科学研究班において作成された「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)診療の手引き 改訂新版2019」を参照の上、標準感染予防策および感染経路別の予防策を徹底することが重要です。
医療従事者の皆さまにおかれましては、SFTS患者の診療における感染予防策の徹底についてよろしくお願いします。
・ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
・本邦で初めて確認された重症熱性血小板減少症候群のヒト-ヒト感染症例
・ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの患者から医療従事者への感染事例について(令和6年3月19日付け事務連絡)
・本邦で初めて確認された重症熱性血小板減少症候群のヒト-ヒト感染症例(別添1)
・ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)診療の手引き 改訂新版2019(別添2)