◆麻しんの国内事例が報告されました (2024年5月27日)

【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.513 (2024年5月27日)

◆麻しんの国内事例が報告されました

 麻しんについては、現在、海外における流行が報告されており、国内においては、海外からの輸入症例と考えられる報告があります。
 海外渡航し帰国された方などが、潜伏期間の後、輸入症例として発症する可能性、また国内における感染伝播事例が発生する可能性があることに注意が必要です。

【医療機関における対応】

 発熱や発しんを呈する患者を診察した際は、麻しんの可能性を念頭に置き、国内外の渡航歴を聴取し、麻しんの罹患歴や予防接種歴を確認するなど、麻しんを鑑別診断に入れた診療をお願いします。
 麻しんを疑った場合には、臨床診断をした時点で、臨床診断例として直ちに最寄りの保健所に届け出てください。
 確定診断にはウイルス学的検査が必要であり、保健所の求めに応じて検体を提出してください。 
 医療従事者においては、麻しん含有ワクチン接種歴(2回以上の接種)の確認をお願いします。

 

【麻しんの流行がみられる地域に渡航後の方の受診方法等に対する注意事項】

 渡航後、帰国後2週間程度は麻しん発症の可能性も考慮して健康状態に注意をお願いします。
 発熱や咳そう、鼻水、眼の充血、全身の発しん等の症状が見られた場合は、医療機関に受診してください。
 受診の際には、事前に電話等で、医療機関に麻しんの可能性について伝達し、医療機関の指示に従い、
 可能な限り公共交通機関を用いることなく受診するようにしてください。

 

サイト内リンク 麻しんについて(厚生労働省)
麻しんの国内外での増加に伴う注意喚起について(再周知)(令和6年2月26日)
海外渡航者への麻しんの注意喚起(厚生労働省)
麻しんの感染事例に関する啓発リーフレット
・麻しんの感染事例に関する啓発リーフレット
   厚生労働省 麻しん(はしか)はワクチン接種が予防に有効です!
   厚生労働省 100万回のハグよりも、2回のはしかワクチンを。
麻しん対策・ガイドラインなど(国立感染症研究所)
京都府 麻しん(はしか)患者の発生について(令和6年5月17日)
京都市 京都市内で麻しん(はしか)が発生しました(令和6年5月17日)

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公開日:2024年05月28日

カテゴリー: 感染症