【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.516 (2024年7月5日)
6月26日、北海道札幌市において国内6例目となるダニ媒介脳炎の患者の発生が確認されました。
また、7月3日には、北海道函館市において国内7例目の発生が確認されました。
ダニ媒介脳炎は、ダニ媒介脳炎ウイルスを持ったマダニに刺されることによりウイルスに感染し、7~14日の潜伏期間を経て、発熱や神経症状を呈する感染症です。
致死率はウイルスの亜型によって数%~20%以上と言われています。
マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに刺される危険性が高まります。
草むらや藪などに入る場合には、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴を履く等、肌の露出を少なくし、虫除け剤を使用するなどの対策が重要です。
ダニ媒介脳炎をはじめとする、感染症法に基づく届出対象のダニ媒介感染症の患者を医師が診断した場合には、直ちに届出が必要となりますので、医療従事者の皆さまにおかれましては、引き続きご協力お願いします。
・ ダニ媒介脳炎について
・ ダニ媒介感染症