第22回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合(開催案内) (令和6年11月13日)

参照元URL:https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=m3pv_BYqv-GPYskJY

【照会先】
大臣官房国際課国際保健・協力室
(担当・内線)
室長   高橋(7301)
係長   山口(7305)
(代表電話) 03(5253)1111

第22回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合(開催案内)

1. 開催日程・場所

(1) 日程
令和6年11月25 日(月)~27日(水)

(2) 場所
川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)(神奈川県川崎市)

2. 開催目的
 本会合は、社会保障分野においてASEAN各国との協力を強化し、併せてASEANにおける社会保障行政人材の育成を図るため、毎年、各国の幹部行政官を招聘し、日本の知見・経験を共有することを目的としています。

3. テーマ・議論の主題

(1) テーマ:UHCと「健康な社会づくり」の好循環

(2) 議論の主題

・UHCに係る人材育成の推進

・UHC実現・推進に係る経験の共有、課題を踏まえた備え、対策

・UHCを持続するための「健康な社会づくり」の保健・福祉・労働分野で連携した取組推進

4. 参加者(予定)
 ASEAN10か国及び東ティモールの社会福祉政策担当行政官、保健政策担当行政官及び雇用政策担当行政官、中国、韓国の行政官

※ブルネイ・ダルサラーム国、カンボジア王国、インドネシア共和国、ラオス人民民主共和国、マレーシア、ミャンマー連邦共和国、 フィリピン共和国、シンガポール共和国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国

5. 協力機関
 ASEAN事務局、世界保健機関(WHO)、国際労働機関(ILO)駐日事務所、独立行政法人国際協力機構(JICA)、神奈川県、川崎市

6. 使用言語
 英語(会合1日目は日英同時通訳あり)

7. 開催の趣旨
 本会合は、社会保障分野におけるASEAN各国との緊密な関係をさらに発展させ、また、当該分野における人材育成を強化することを目的とし、社会福祉、保健医療政策及び雇用政策を担当する行政官を招聘し、社会保障に関する課題及び対策等について、情報共有及び専門知識や経験に基づき議論を行います。
 なお、本会合は、2003年から(雇用政策行政官の招聘は2011年から)毎年開催されており、ASEAN+3保健大臣会合、社会福祉開発大臣会合及び労働大臣会合の目的を遂行するために日本が行う協力事業として関係国間で位置づけられています。

第22回会合のテーマは「UHCと「健康な社会づくり」の好循環」です。
 近年の国際社会は、感染症や気候変動、紛争、災害など、人間の安全を脅かす課題に直面しています。こうした課題に対し、各国が「誰一人取り残さない」社会の実現という持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の達成に向けて取り組んでいます。SDGsの目標であるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成は、「誰一人取り残さない」社会の実現のための基盤であり、特に、急速に高齢化を迎えつつあるアジア諸国において、早期にUHCを達成することは、社会保障を持続可能とする上で必須となっています。
 UHC実現の基礎となるのは安定した財源の確保になりますが、昨今各国ともに厳しい経済状況が続いています。日本では医療保険制度を早くから取り入れ皆保険を達成しましたが、少子高齢化など時代の情勢に合わせて制度改正を行っています。
 持続可能なUHCを達成するには、財源、医療への物理的なアクセス、医療機関の強化といったハード面の強化だけでなく、全ての人々の生活の質を上げつつ、健康を確保することが鍵となります。また、UHCの下で人々の雇用の確保や生活支援など生活環境の改善により、健康な生活を送ることが可能となれば、医療システムへの負荷を軽減させることが可能になると考えられます。UHCの推進には、健康を守る社会を作ることが必要であり、保健分野の取組だけでなく、経済格差の是正や教育の普及など、雇用や福祉といった分野横断的な協力が必要です。
 そこで、本会合では、ASEAN各国からの参加者や日本国内の有識者と共に、UHCを通じた健康な社会づくりのための支援や政策の在り方について議論していきます。
 *ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC):全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態

8. プログラム(予定)


第1日目 : 11月25日(月)
9:20~9:40 開会式
開会挨拶

  • 厚生労働省 (調整中)
  • ASEAN事務局
  • 神奈川県知事 黒岩祐治
9:40~10:00 写真撮影
10:00~10:10 会合の趣旨説明

  • 厚生労働省大臣官房国際課国際保健・協力室 室長  髙橋順一
10:10~10:30 基調講演

  • 国際協力銀行 常務執行役員 米山泰揚
10:30~10:50 休憩
協力機関講演
10:50~11:30
  • ASEAN事務局 シニアオフィサー  Jennifer Frances dela Rosa
  • WHO西太平洋地域事務局コーディネーター Joana Madureira Lima
  • ILO駐日代表 髙﨑真一
  • JICA国際協力専門員 中村信太郎
11:30~13:00 昼食
13:00~13:20 基調講演

  • 国立保健医療科学院 院長 曽根智史
13:20~13:40 基調講演

  • 神奈川労働局 局長 藤枝茂
13:40~14:00 休憩
パネルセッション1:UHCシステム構築の過程と現在
14:00~14:50 モデレーター:JICA国際協力専門員 中村信太郎
話題提供:政策研究大学院大学 教授 小野太一
報告:3か国程度
14:50~15:05 休憩
パネルセッション2:UHCを支える人材育成の推進
15:05~15:55 モデレーター:国立保健医療科学院 統括研究官
五十嵐久美子
話題提供:国立保健医療科学院 上席主任研究官 大澤絵里
報告:4か国程度
15:55~16:10 休憩
パネルセッション3:UHCを持続させるための健康な社会づくり
16:10~17:10 モデレーター:厚生労働省大臣官房国際課国際保健・協力室 室長 髙橋順一
話題提供:

  • 厚生労働省社会・援護局保護課保護事業室 室長 小川善之
  • 川崎市立看護大学 副学長・教授 荒木田美香子

報告:3か国程度

18:00~19:30 歓迎レセプション

 

第2日目 : 11月26日(火)
午前(視察) 川崎市総合福祉センター ふくふく
社会福祉法人 グリーン
昼食
午後(視察) 殿町国際戦略拠点キングスカイフロント

 

第3日目 : 11月27日(水)
10:00~10:30 全体総括
モデレーター:厚生労働省大臣官房国際課国際保健・協力室
室長 髙橋順一
10:30~10:45 休憩
10:45~11:15 提言採択
11:15~11:20 閉会

 

9. 傍聴
傍聴・取材が可能なプログラムは、11月25日(月)と11月27日(水)になります。
※11月25日(月)歓迎レセプションを除く。
傍聴を希望される方は下記要領によりお申し込み下さい。

(募集要領)

(1) 別添傍聴申込書に必要事項を記載の上、電子メールにてお申し込みください。
 ・申し込み先
 第22回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合事務局
 株式会社コンベンションリンケージ
 電子メールアドレス:asean-japan2024@c-linkage.co.jp

(2) 申し込み締め切りは、11月19日(火)17時(必着)とさせていただきます。

(3) 希望者多数の場合は抽選により選定させていただきますので御了承ください。傍聴できない場 合は、こちらから御連絡させていただきます。

(4) 申し込まれた方は、11月20日(水)15時までに当方から特段の連絡がない場合、傍聴できるものと判断してください。

(5) 会合当日は、「顔写真付き身分証明書(マイナンバーカード、免許証、社員証、パスポート等)」をご持参いただき、受付の際に提示してください。

(6) 傍聴者は留意事項を遵守してください。遵守されない場合は、ご退場いただく場合があります。

傍聴される皆様への留意事項

第22回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合の傍聴にあたり、次の留意事項を遵守してください。これらを守れない場合は退場していただくことがあります。
1 事務局の指定した場所以外の場所に立ち入ることはできません。
2 携帯電話等音の出る機器については、電源を切るか、マナーモードに設定してください。
3 会議の妨げとならないように静かにしてください。
4 その他、事務局職員の指示に従ってください。

一般傍聴・取材申込フォームはこちら

公開日:2024年11月14日

カテゴリー: 医療安全