結核について(令和6年11月27日)-福岡県

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結核について

更新日:2024年11月27日更新

 結核は、今でも年間10,000人以上の新しい患者が発生し、1,600人以上が命を落としている日本の主要な感染症です。

 2022年に、新たに結核患者として登録された者の数(新登録結核患者数)は10,235人で、前年より1,284人(11.1%)減少しています。福岡県内における新登録結核患者数は、437人となっています。

 日本の結核り患率(新登録結核患者数を人口10万対率で表したもの)は、前年より1.0ポイント減少し、8.2となり、前年に引き続き、り患率10.0未満とする結核低まん延国の水準を達成しています。

結核とは

 結核は、結核菌という細菌が体の中に入ることによって起こる病気であり、毎年約16,000人の方が新たに発症しているわが国の主要な感染症の一つです。
 結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。
 特に、高齢者では結核を発症しても、症状が軽症のまま経過することがあり、また、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要です。

結核の感染と発症

 結核は、肺結核の患者さんの咳やくしゃみなどによって、空気中に結核菌が飛び散り、その結核菌を吸いこむことにより感染します。
 人が生まれてはじめて結核菌を吸い込んだ場合、10~15%の人はその後1、2年のうちに発症しますが、それ以外の人の場合、菌は冬眠状態となり、体内に留まることになります。
 発症しなかった場合でも、加齢などで身体の抵抗力が落ちると、潜んでいた結核菌が活動を始め、結核を発症します(発症するのは、菌が体内に留まったケースの10~15%程度と言われています)。
 結核は人から人へ感染するため、人口密度の高い大都市で罹患率が高い傾向にあります。また、近年は結核患者の高齢化が進行しており、新たに結核患者として登録される方のうち、80歳以上の方の割合は約4割に上っています。これは、かつて結核がまん延していた時期に結核に感染したが発症はせず、現在、高齢となって発症する方(既感染発病者)が多いためと考えられます。
 さらに、外国生まれの結核患者数も近年増加しており、特に若年層で増加傾向が目立ちます。

結核に感染してしまったら

 現代では、結核は治療して治すことが可能です。咳や痰が2週間以上続く、特に高齢者については、倦怠感(体のだるさ)が続く、急にやせるなどの症状がある場合は、結核かもしれません。また、結核を発症しても、咳、発熱、寝汗、体重減少などの症状は数ヶ月間、軽症のまま経過することもあります。他の人に結核をうつさないようにするためにも、早めに医療機関を受診することや、症状が出にくい高齢者(特に80歳以上)は、年に1回は胸のレントゲン検査を受けることが重要です。
 また、治療を開始した後、症状が消えたからといって、治療の途中で服薬を止めてしまうと結核は完治しません。それどころか菌が抵抗力をつけ、薬が全く効かない多剤耐性菌になり、治療が非常に難しくなることがあります。医師の指示を守って、治療完了まできちんと薬を飲み続けることが最も重要です。

結核を予防するためには

〇普段の心がけ
 普段から適度な運動、十分な睡眠、バランスのとれた食生活、タバコを吸わないなど、抵抗力を高めておくことが重要です。

〇予防接種
 抵抗力の弱い赤ちゃんは、結核に感染すると重症になりやすく、予防のためにはBCG接種が有効です。日本の定期の予防接種では、生後1歳未満(標準的な接種は生後5か月から8か月の間)の小児にBCGの予防接種が行われています。市町村からの案内に従って遅くとも1歳未満に接種しましょう。

結核様式集

患者または保護者向け

〇感染症(結核)患者医療費公費負担申請書
 県では、結核の適正な医療を普及させるため、結核指定医療機関で受ける一定の医療について、その費用の95%を公費で負担しています。
 また、保健所からの入院勧告等により、結核指定医療機関に入院した場合における一定の医療に要する費用を公費で負担しています。
 申請については、お住まいの地域にある保健所窓口で受け付けています。(北九州市・福岡市・久留米市にお住まいの方は下記のリンクから受付窓口をご確認ください)

  結核医療公費負担申請書・診断書 [Excelファイル/1.18MB](北九州市・福岡市・久留米市を除く)

  結核医療費公費負担申請書・診断書 [PDFファイル/223KB](北九州市・福岡市・久留米市を除く)​

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医療機関向け

〇結核発生届

  結核発生届 [PDFファイル/366KB]

 医師は、結核を診断したときは、直ちに最寄りの保健所へ届出が必要です(※)。

 ※結核の無症状病原体保有者と診断し、かつ、結核医療を必要とすると認められる場合(潜在性結核感染症)を含む

〇結核患者入院届
 病院の管理者は、結核患者が入院したとき、又は入院している患者が退院したときは、7日以内に最寄りの保健所へ届出が必要です。

  入・退院結核患者届出票 [Excelファイル/52KB](北九州市・福岡市・久留米市を除く)

  入・退院結核患者届出票 [PDFファイル/104KB](北九州市・福岡市・久留米市を除く)

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〇結核指定医療機関指定申請
 指定を受けようとする医療機関等の所在地を管轄する保健所へ提出してください。

  結核指定医療機関指定申請書 [Wordファイル/26KB](北九州市・福岡市・久留米市を除く)

  結核指定医療機関指定申請書 [PDFファイル/66KB](北九州市・福岡市・久留米市を除く)

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学校・病院・診療所・社会福祉施設等向け

〇結核健康診断・BCG予防接種月報

 健康診断を行った場所を管轄する保健所に、1月ごとに取りまとめ、翌月10日までに報告してください。

(北九州市・福岡市・久留米市の場合は下記のリンクから報告先をご確認ください)

結核健康診断月報 [Excelファイル/211KB](北九州市・福岡市・久留米市を除く)

結核健康診断月報 [PDFファイル/204KB](北九州市・福岡市・久留米市を除く)​

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