食中毒の発生について 江戸川区内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒(2025年12月22日)-東京都

参照元URL:https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/12/2025122203

報道発表資料
保健医療局

食中毒の発生について 江戸川区内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和7年12月12日(金曜日)午前11時、江戸川区内の高齢者施設から江戸川区江戸川保健所に、「12月12日(金曜日)の午前1時頃から入所者及びスタッフの複数名が下痢、腹痛等の症状を呈している。」旨の連絡があった。

調査結果

江戸川区江戸川保健所は、直ちに食中毒調査を開始した。

  • 患者は、当該高齢者施設の入所者31名及びスタッフ2名で、12月12日(金曜日)午前1時頃から同月13日(土曜日)午後2時頃にかけて、下痢、腹痛等の症状を呈していた。
  • 当該高齢者施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食及び夕食の三食並びにおやつを調理し、提供していた。
  • 患者は共通して12月11日(木曜日)の夕食を喫食していた。
  • 患者13名のふん便からウエルシュ菌を検出した。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。

決定

本日、江戸川区江戸川保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が12月11日(木曜日)に調理し、提供した夕食を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者は、共通して12月11日(木曜日)の夕食を喫食していた。
  • 患者13名のふん便からウエルシュ菌を検出した。
  • 患者の症状及び潜伏時間はウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性がみられた。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

江戸川区は、本日から7日間の営業停止の処分を行った。

発症関係
(12月22日午前9時00分現在)
発症日時 12月12日(金曜日)午前1時00分頃から
12月13日(土曜日)午後2時00分頃まで
症状

下痢、腹痛等

※患者の症状は、回復傾向にある。

発症場所 当該高齢者施設内
患者数 患者数33名
男:9名(26~92歳)、女:24名(57~98歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所31名(男8名、女23名)
原因食品 当該給食施設が12月11日(木曜日)に調理し、提供した夕食
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 屋号 〇〇
業種 飲食店営業
営業者 〇〇株式会社
代表取締役 〇〇
営業所所在地 東京都江戸川区〇〇
営業者住所 東京都墨田区〇〇
法人番号 〇〇
連絡先電話番号 電話〇〇

備考

主なメニュー 12月11日夕食 米飯、厚揚げとピーマンの中華炒め、南瓜の煮物、もやしとニラのゴマ酢和え、味噌汁
検査関係
(12月22日午前9時00分現在)
検査実施機関 東京都健康安全研究センター
患者ふん便 細菌16検体(13検体ウエルシュ菌検出、2検体陰性、1検体検査中)ノロウイルス15検体(15検体陰性)
従事者等ふん便 細菌14検体(11検体陰性、3検体検査中)ノロウイルス13検体(13検体陰性)
拭き取り検体 細菌8検体(8検体陰性)ノロウイルス1検体(1検体陰性)
食品(検食) 細菌7検体(7検体陰性)

参考

東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~12月21日まで 123件 1,163名 0名
(昨年同期) (113件) (1,523名) (0名)
本年12月中(21日まで) 1件 1名 0名
(昨年同期) (7件) (59名) (0名)

※別紙 ウエルシュ菌とは(PDF:141KB)

記事ID:000-001-20251222-044814

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