ダニ媒介感染症に注意しましょう(2026年5月15日)-茨城県

参照元URL:https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/kikaku/tick-borne_disease.html

更新日:2026年5月15日

ダニ媒介感染症に注意しましょう

ダニ媒介感染症とは

ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることで感染する感染症です。野外作業、農作業、キャンプ等のレジャー活動で山林や草むらに立ち入ると、ダニに刺されることがあります。これからの季節はダニの活動が活発となるため注意が必要です。

主なダニ媒介感染症と県内の発生状況

つつが虫病

  • つつが虫病リケッチア(Orientia tsutsugamushi)による感染症です。
  • 病原体を保有しているツツガムシ(ダニの一種)に刺されることによって感染します。
  • 春~初夏、および秋~初冬の2つの発生ピークがあります。
  • 潜伏期間は5~14日です。
  • 主な症状は、発熱、発疹、刺し口の3つです。
    39℃以上の高熱を伴って発症し、皮膚にはダニの刺し口がみられ、その後数日で体幹部を中心に発疹がみられるようになります。また、倦怠感、頭痛、リンパ節の腫脹がみられることも多いです。
  • 茨城県では近年、継続的につつが虫病の報告があり、特に11~12月に多い傾向となっています。届出受理保健所別の報告数では、ひたちなか保健所が28例と多く、全体の44%を占めています(2026年5月12日時点)。

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つつが虫病(国立健康危機管理研究機構HP)(外部サイトへリンク)

日本紅斑熱

  • 日本紅斑熱リケッチア(Rickettsia japonica)による感染症です。
  • 病原体を保有しているマダニに刺されることによって感染します。
  • 例年5~10月にかけて、報告数が増加しています。
  • 潜伏期間は2~8日です。
  • 主な症状は、発熱、発疹、刺し口の3つです。
    頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症し、発疹は四肢から体幹に広がります。
  • 近年の茨城県における日本紅斑熱の年間報告数は0~5例で推移しており、4月から11月にかけて報告がみられています(2026年5月12日時点)。nihonkouhannnetu2020202619

    日本紅斑熱(国立健康危機管理研究機構)(外部サイトへリンク)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

  • フェヌイウイルス科バンダウイルス属の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスによる感染症です。
  • 病原体を保有しているダニに刺されることによって感染することがほとんどですが、感染した動物(ペット等)やヒトからの感染も報告されています。
  • 潜伏期間は6~14日です。
  • 発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が主な症状です。頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状がみられることもあり、致命率は約30%とされています。
  • 茨城県内においては、2025年8月に初めてSFTS症例の報告がありました。なお、同年には犬猫でも症例が確認されております。これからマダニの活動が活発となる全国的な好発時期を迎えることから、引き続き注意が必要です(2026年5月12日時点)。

 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に注意しましょう
 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(国立健康危機管理研究機構HP)(外部サイトへリンク)

マダニに刺されないために

屋外での活動時には、長袖・長ズボン・帽子・手袋を着用、首にタオル巻くなどして、腕・足・首などの肌の露出を少なくしましょう。

マダニに刺されないために1
出典:厚生労働省ホームページ:ダニ媒介感染症

帰宅時には服にマダニが付着していないか確認しましょう。明るい色の服をきていると、マダニを目視で確認しやすくなります。

シャワーや入浴でマダニに刺されていないかを確認しましょう。特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)に注意してください。

マダニに刺されないために2
出典:厚生労働省ホームページ:ダニ媒介感染症

また、マダニはヒト以外にもイノシシやシカなどの野生動物、ネコ、イヌなどのペットも吸血します。中でもSFTSウイルスは、感染したネコやイヌからヒトへの感染も報告されており、ペット用ダニ駆除剤の使用や散歩後にはペットも一緒にマダニの付着をチェックすることも感染予防につながります。

マダニに刺された時の対処法

マダニに刺されても自覚症状がないことが多く、気が付かない場合が多いとされています。皮膚に吸着したマダニを無理に取ろうとすると、マダニの一部が皮膚内に残って化膿してしまうことがあります。マダニに刺されたら無理に取らず、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)を受けてください。

マダニを除去した後は、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などの症状がある場合には医療機関で診察を受けてください。またその際は、屋外で活動した日時と場所などを医師に伝えるようにしましょう。

県内におけるマダニの活動状況

茨城県内では、ヒトの刺症例が報告されているキチマダニ、ヤマアラシチマダニ、タカサゴキララマダニなどが広く生息していることがわかっています。生息場所は山林だけではなく、畑、公園、庭の草むらなど日常生活で出入りする身近な場所に生息している場合もあります。

県内のマダニ調査では、ヤマアラシチマダニやタカサゴキララマダニが特に4~7月に多く採取されました。これらのマダニは、マダニ媒介感染症を引き起こす病原体を保有することがわかっています。ほぼ1年を通してマダニは活動していますが、活動が活発化する春から夏にかけては特に注意する必要があります。

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ヤマアラシチマダニ(成虫)
ヤマアラシチマダニ20250331
体長※約4mm
 

※幼虫、若虫の体長:約1~3mm

タカサゴキララマダニ(成虫)
タカサゴキララマダニ(成虫)20250331
体長※約7mm
県内最大のマダニ種

※幼虫、若虫の体長:約1~3mm



<撮影:茨城県衛生研究所>

参考リンク・資料

サイト内リンク ダニ媒介感染症(厚生労働省)(外部サイトへリンク)

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