保健医療科学 加熱式たばこの使用に着目した 保育所・幼稚園児の家庭における受動喫煙に関する調査―(2026年5月)

『保健医療科学』2026 Vol.75 No.2 p.184-185
 

<研修報告>
令和 7 年度専門課程Ⅰ
保健福祉行政管理分野

加熱式たばこの使用に着目した保育所・幼稚園児の家庭における受動喫煙に関する調査―

川澄佳奈

Survey on passive smoking in the homes of preschooler,focusing on the use of heated tobacco

KAWASUMI Kana

 
抄録
目的:子どもの受動喫煙対策を検討するための基礎資料を得ることを目的に,保育所・幼稚園に通う乳幼児の家庭における受動喫煙について加熱式たばこの使用に着目して実態を把握した.
方法: 2015,2017,2020,2022 年度に実施した質問紙調査を用いて乳幼児と同居する者の喫煙率を把握し,2022 年度に実施した質問紙調査を用いて家庭における喫煙場所と使用するたばこの種類の関連についてカイ二乗検定を用いて分析を行った.
結果: 4 回の調査において喫煙者がいる家庭の割合は減少し 2022 年度は 40.2%であった.2022 年度調査において,紙巻たばこ喫煙者と比較して,加熱式たばこ喫煙者では,家庭内の喫煙場所として最も頻度が高い場所が家の中,乳幼児がいる部屋で喫煙する,同乗者の有無を問わず車内で喫煙する,のいずれの割合も有意に高かった.
結論:加熱式たばこは紙巻たばこと比べて周囲の人への健康の害が少ないという認識から,家の中,乳幼児がいる部屋,車内での喫煙に使用されやすいことが推測された.乳幼児の親世代を中心に加熱式たばこ喫煙者の割合が増加していることに伴い,乳幼児の受動喫煙の機会が増えることが懸念され,加熱式たばこの受動喫煙による健康影響をポイントに啓発を行うことが重要と考えられた.

キーワード: 受動喫煙,加熱式たばこ,乳幼児

加熱式たばこの使用に着目した保育所・幼稚園児の家庭における受動喫煙に関する調査―

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