【保健所健康危機管理事例H22】
仕出し弁当による食中毒事例
〔作成者〕
豊橋市保健所
〔発生年月日〕
2010/09/16~2010/10/06
〔概要〕
平成22年9月10日(金)に市内教育機関より、「複数名が下痢、腹痛などの症状を呈している。」との連絡が保健所にありこの情報に基づき調査した結果、仕出し弁当製造施設が9月7日(火)に製造した弁当(計1329食)を食べた者のうち53名が食中毒症状を呈していることが判明した。
また、平成22年9月14日(火)に「校区体育祭に参加した複数の者が下痢などの消化器症状を呈している。」との情報が保健所に入った。この情報に基づき調査した結果、有症者は全て9月12日(日)に開催された「校区体育祭」に参加し仕出し弁当製造施設が製造した弁当(計997食)を喫食していることが判明した。
これら2つの事件の有症者に共通する食事は当該施設で製造された弁当のみであることから、当該施設において製造された弁当を原因とする食中毒と断定し、9月16日付けで営業禁止処分とした。
その後、この営業者が経営する他の2施設においても同様の食中毒事件が発生し、2施設とも9月21日、24日付けでそれぞれ営業禁止処分とした。両施設の原因食品ははじめに事件が発生した仕出し弁当施設から搬入された調理済み若しくは半製品に由来するものと考えられた。
〔原因/端緒〕
病原性大腸菌O6に汚染された仕出し弁当の喫食による食中毒
〔患者/死者/負傷者〕
患者503名、死者0名 (喫食者1,687名)
〔症状/被害状況〕
下痢、腹痛