各国別海外感染症情報
説明 情報源:WHO
地 域:アジア
国 :ベトナム
感染症:鳥インフルエンザ
病原体:鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス
内 容:
ベトナムにおける鳥インフルエンザの流行状況-最新版
2012年3月5日ベトナム保健省は鳥インフルエンザA(H5N1)のヒト感染例を報告しました。
患者は22歳で、生活や仕事の場はビンズオン県ですが、タインホア県で発生しています。
2月17日に発症し、21日に病院に初診しました。23日には熱帯医療病院集中治療室に入院し、同日からオセルタミビルによる治療を受けました。今もなお、病院で治療中です。
2012年2月25日、ホーチミン市のWHO国際インフルエンザセンターであるパスツール研究所で鳥インフルエンザA(H5N1)が確認されました。
疫学的調査では、患者はアヒルを処分し食べたとのことです。ホーチミン市のパスツール研究所と地域保健部門は現在、調査、対応中です。発熱を伴う接触者は予防薬投与を受け、現在監視下に置かれています。接触者は全てPCR検査により鳥インフルエンザウイルス(H5N1)は陰性でした。
②2012年3月12日-ベトナム保健省は鳥インフルエンザ(H5N1)の新たなヒト感染例を報告しました。
患者はダクラク省に住む31歳の男性で、2月29日に発症し、同日初診しました。3月4日に入院後、ウイルス性肺炎と診断され、5日に転院し、現在も治療を受けています。
WHO国立インフルエンザセンターである、ホーチミン市のパスツール研究所で確定診断されました。
疫学的な調査によると、患者は病禽を処分し食べていたようです。ホーチミン市パスツール研究所と地域保健関係者は、更なる調査を行い、適切に対応しています。患者の濃厚接触者で呼吸器症状を呈している人は報告されていません。
同国ではこれまでに123例の鳥インフルエンザ(H5N1)ヒト感染例が報告されており、うち61例が死亡しています。
(情報提供)
関西空港検疫所FORTH(海外旅行者のための感染症情報)