【保健所健康危機管理事例H23】
クドアによる食中毒について
〔作成者〕
広島県西部東保健所
〔発生年月日〕
2011/11/13~2011/11/17
〔概要〕
平成23年11月14日(月)管内医療機関から「11月13日(日)に管内業者が調製した仕出し弁当を喫食し,下痢・嘔吐の症状を呈する患者4名を診察した。」との連絡があり,調査を行った。
調査の結果,有症者の共通食は当該施設で調製された仕出し弁当のみであることが判明し,また医師から食中毒の届出があったことから,当該施設で調理された仕出し弁当を原因とする食中毒と判断し,11月15日(火)に当該施設に対し営業禁止処分を行った。
検査の結果,献立中のヒラメ刺身の残品・患者便からクドア・セプテンプンクタータを検出しことなどから,クドア・セプテンプンクタータを病因物質とする食中毒と断定した。
クドア食中毒を中心とする衛生教育を実施し,さらに施設設備の清掃・消毒の実施,衛生管理マニュアルの作成等の再発防止対策が図られたとして,11月17日(木)に営業禁止処分を解除した。
〔原因/端緒〕
原因物質:クドア・セプテンプンクタータ。
〔患者/死者/負傷者〕
患者14名
〔症状/被害状況〕
嘔吐・下痢・腹痛・発熱・頭痛・悪寒・倦怠感・脱力感