【保健所健康危機管理事例H23】
腸管出血性大腸菌O157、0145複合感染を含む散発例
〔作成者〕
高岡厚生センター氷見支所
〔発生年月日〕
2011/7/20~2011/8/11
〔概要〕
平成23年7月20日~8月11日にかけて、管内医療機関よりベロ毒素検査依頼に伴い発生届出があったもの及び同時期に他センターに医療機関から発生届出があったもの。検出腸管出血性大腸菌O157、5株のPFGEが一致し、腸管出血性大腸菌O145、4株のPFGEは不一致だが、集団発生株の範疇との見解が得られた。また、同時期に他県で発生した食中毒事件で、患者から腸管出血性大腸菌O157とO145が検出され、ナスと大葉のもみ漬けからO157が検出されており、当該事件の2家庭でスーパーで購入した刺身のつまに大葉が付いていた。そこで、系列スーパーで大葉を10検体買上し検査を実施したが、不検出であった。
〔原因/端緒〕
腸管出血性大腸菌O157(VT1、VT2)、腸管出血性大腸菌O145(VT2)
管内医療機関からベロ毒素検査依頼があり、ベロ毒素(+)につき、発生届出があったもの及び同時期に他センターに医療機関から発生届出があったもの。
〔患者/死者/負傷者〕
腸管出血性大腸菌O157(VT1、VT2):4名
腸管出血性大腸菌O145(VT2):4名
腸管出血性大腸菌O157及びO145:1名、内1名無症状
他に接触者1名からO145(VT2(-))が検出、無症状であった。
〔症状/被害状況〕
腹痛、水溶性下痢、血便、嘔吐、発熱