【保健所健康危機管理事例H23】
病因物質、原因食品不明の集団食中毒(クドア疑い)②
〔作成者〕
広島市保健所
〔発生年月日〕
2011/6/24~2011/6/25
〔概要〕
施設の拭き取り、従事者便、患者便の検査結果から共通の食中毒病因物質は検出されなかった。患者らの勤務先は異なっており、懇親会以外での接点はなく、各勤務先で感染症が疑われる状況は確認されず、病因物質、原因食品は特定できなかった。なお、喫食メニューに刺身(ヒラメ、カンパチ、マグロ等)が含まれていた。
〔原因/端緒〕
6月27日に市民から「会社の社員30名で中区の飲食店を利用し、うち約10名が食中毒様症状を呈している。」旨の連絡があり探知。調査の結果、6月24日に懇親会で中区の飲食店を利用した30名中16名が、同日22時から25日23時にかけて、下痢、腹痛等の食中毒様症状を呈していた。医療機関から食中毒患者の届出があり、患者の共通食は当該施設が提供した食事のみであることから、この施設を原因とする集団食中毒事件と判断した。
〔患者/死者/負傷者〕
患者16名
〔症状/被害状況〕
症状:下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、しぶり腹等